第169話俺と優の入れ替わり後編
すいません大分遅くなりました。169話です。
「さてと、昼まで何とか、無事にこれましたわね」
「………無事ではないです」
今私と、兄は生徒会室にて、神宮寺さんと、会話している。
「無事では、無いとは、どういう事ですか?」
「………」
私は、午前中の事を、話す。
「教室に行った途端、兄が暴走しました」
具体的には、抱きついたり、シスコン発言等、いろいろやらかした。
「いろいろやらかす度に、私がフォローしました」
「優さん。後で説教ですわ」
会長が、兄(優)を睨む。
「まあ、俺としては、この企画は、プラスになったからなあ」
「せい!」
私は、兄の脳天に、チョップをする。
「優、痛いぞ」
「私が、今まで積み上げた、イメージが、崩壊するから、普通に演技しなさい」
「………はい」
全く、私だって、好きで、兄に抱きついてるんじゃないんだよなあ。
これも、文美さんや、神様見習いの方々が、ブラコン発言や、積極的に、抱きつく等を、してくる為、仕方なくしている。
えっ? 止めないお前が悪いって?
………まあそうだな。
「とりあえず、兄よ午後の授業からは、普通にしていてくれ」
「………了解」
兄が、不満そうな顔をしていたが、自業自得である。
「さて、授業が始まりますわよ」
神宮寺さんが、そう言ったので、時計を見る。
「後五分………兄よ午後は、頼むぞ」
「了解」
私と、兄は急いで、教室に行った。
□□□
「では、この問題を………太刀川さん、解いてください」
「はいネ!」
只今、数学の時間である。
俺は、授業を真剣に、受けている。
「………」
兄が、何故か頭を、撫でてくる。
(文美さん。今授業中ですよ)
俺は思わず、念話で文美さんに、話しかける。
(問題無いなのです!)
(普通に、演技してって、言ったじゃないですか………)
(バレなきゃ犯罪では、無いなのです!)
(いや、そう言う問題じゃあ無いですよ!)
とんとん
「失礼します」
神宮寺さんが、教室に入って来る。
「神宮寺さん。授業中ですよ!」
「………すいません。雄一さんに、急ぎの連絡が、あるので連れていきますわね」
神宮寺さんは、数学の教師の方を見て、そう言った。
それから、兄の方を、ジト目で見ながら、近づいて行った。
「ダウトですわ、雄一さん」
そう言い、兄の手を掴み、私の方を見て。
「隠しカメラで、見ていましたが、余りにも、酷かったので、雄一さんには、退場してもらいますわ、優さんネタばらし、しても大丈夫ですわ」
会長が、そう言う。
というか、隠しカメラどこに、仕掛けてたんだ………
「「「ネタばらし?」」」
「こういう事だな」
俺はそう言い、ウィッグ取る。
「「「………マジで!?」」」
入れ替わっている事を、知らない人は、全員驚いた。
□□□
「いや~、優ちゃん、今日はどこかにおかしいと、思ったら、雄一君と入れ替わっていたんだ!」
帰りに、優と歩いていると、由利原さんと、会いそのまま一緒に、帰っている。
「優、次入れ替わる事になったら、ちゃんとしてくれよ」
「善処しよう」
ちなみに、神宮寺さんの放送により、全校生徒が、今日の事を、知っている。
「それじゃあ、俺と優は、こっちですので」
「じゃあね、雄一君! 優ちゃん!」
「「さよなら」」
俺達は、由利原さんと、別れ家に帰って行った。
読んで頂きありがとうございます。