第167話俺と工場での戦い
すいません遅くなりました。167話です。
「ここが、奴らの潜伏拠点だ」
桃さんが、そう言う。
今俺達が、いる場所は、町外れの、もう使われていない、工場だ。
「それじゃあ、入りますわよ」
神宮寺さんが、そう言い、俺達は、工場の中に、入って行く。
「あら、わざわざ雄一君を、連れて来てくれたの?」
声のした方を、見ると、Sさんと数人の女性が、立っていた。
「そんなわけ、無いだろう、お前らを捕まえに、来たんだよ」
桃さんが、そう言う。
「神宮寺桃、貴女まで、出てくるのね………」
「そりゃあそうだろ、雄一君が、関わってるんだから」
桃さんは、どや顔で、そう言う。
「リーダー、どうしますか? 武神までいると、流石にきついのでは?」
隊員の一人が、Sさんに、そう言う。
「確かにそうだけど、このチャンスは、逃せないわ」
「………俺としては、このまま戦闘には、なってほしくないんですが」
俺は、無駄だと、分かっていたが、そう言う。
「無理よ雄一君。貴方も、分かってるんじゃない?」
「………」
俺は、構える。
「あら、雄一君も、戦うのね」
「そうですね、俺も素人ですが、武術で戦えますから」
「そう………じゃあ戦闘開始よ」
戦いが、始まった。
□□□
「せい!」
俺は、Sさんに、突撃しそのままの勢いで、右足で、蹴りを繰り出す。
「ふっ!」
Sさんは、瞬間移動をし、避ける。
「せい!」
急に目の前に、現れ右ストレートをしてくる。
「危な!?」
俺は、バク転でそれを、回避する。
「せいや!」
神宮寺さんが、Sさんに、突撃し蹴りを入れる。
Sさんは、それを防御する。
「流石武神の娘、一撃がとても重いわ」
「話している、余裕があるかな?」
「!?」
いつの間にか、Sさんの後ろに、月下さんがいた。
「爆破光月!」
「キャーーーー!?」
Sさんは、防御したが、爆風で、吹っ飛ばされる。
「「「リーダー!?」」」
「おっと、悪いが、私達が相手だ」
Sさんを、助けようとした、女性達の目の前に、桃さんが、立ちふさがる。
「せりゃー!」
女性の一人が、桃さんに、突撃する。
「せい!」
「かはっ」
桃さんが、突撃して来た、女の人を、蹴りで気絶させる。
「このまま、全員拘束するよ!」
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「さて、これで全員、拘束しましたわね」
Sさんを、含め全員拘束された。
「どうして、俺を捕まえようとしたんですか?」
俺は、Sさんに、そう聞く。
「ごめんね、それは言えないの」
「………そうですか」
「警官隊の皆さん、よろしくお願いしますなのです!」
Sさん達は、警官隊に、連れていかれた。
「これからも、雄一さんを、狙う奴らは、出てくるなのです」
文美さんが、俺の顔を見ながら、そう言う。
「………」
もっと、強くならなければ、俺はそう強く思った。
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