第161話俺と授業
すいません大分遅くなりました。161話です。
「では、早速ですが、今日から、スタートですわ!」
神宮寺さんが、そう言う。
「今日は、誰に護衛されるんですか?」
「私、沙耶香さん、胡桃さんの三人ですわ!」
「失礼ですが、神宮寺さんは、ともかく、三条さんと、白井さんは、武術は、出来るんですか?」
俺は、そう聞く。
「もちろんですよ、雄一さん! こう見えて、私結構強いんでよ」
白井さんが、そう言い構える。
「当然、私もですわ」
三条さんも、構える。
「二人とも、綺麗な構えですね」
俺が、そう言うと、二人は、感心したように、俺を見る。
「雄一さん。武術の構えが、理解出来てるんですね!」
「流石ですわ、雄一さん!」
白井さんと、三条さんが、誉めてくる。
「雄一さんが、知っていたのは、去年の夏休みに、私と一緒に、鍛えたからですわ!」
「「なん………だと」」
二人が、驚愕の表情をした。
「さあ、一旦解散ですわ!」
神宮寺さんが、そう言い、会議が終わる。
「「ちょっと待った」」
二人が、神宮寺さんの肩を掴む。
「どうしましたか、二人とも?」
「「その件について、お話です(わ)!」」
二人は、神宮寺さんを、引き摺って行った。
「………とりあえず、1年1組に、行くか」
俺は、今のままの格好で、教室に向かった。
□□□
「失礼します」
俺が、入るとざわめきが起こる。
「兄よ、どうした?」
優(文美さん)が、皆を代表して、聞いてくる。
「今日一日ここにいても、良いか?」
「「「マジですか!?」」」
「もちろんですよ!」
聞いていた生徒は、驚き、川井先生は、良いと言った。
「川井先生、お久しぶりです」
「ええ、雄一さん。お久しぶりです」
そう言い、川井先生は、抱きついてくる。
「「「離れろ!」」」
優、藤森さん、太刀川さんの三人がかりで、川井先生を、引き剥がす。
「もうちょっと、良いじゃあ、ないですか!」
「「「駄目です」」」
「とりあえず、俺は、後ろに立ってますね」
俺は、そう言い、後ろに立つ。
「川井先生、授業を開始してください」
「は、はい!」
こうして、授業が、始まった。
□□□
「では、次の所を、藤森さん、読んでください」
「はい!」
俺は、外をぼんやり見ていた。
(本当に、俺狙われているのだろうか?)
そんな事を、考えていた。
キーンコーンカーンコーン
「それでは、授業を終了しますね」
そう言い、川井先生は、教室を出て行く。
「兄よ、次の授業は、どうする」
「午前中が、終わるまでいるよ」
「了解」
俺は、午前中が、終わるまで、1年1組にいた。
読んで頂きありがとうございます。