第153話俺と大掃除後編
すいません大分遅くなりました。153話です。
「さてと、先ずどこから、掃除しますか」
俺は、自分の部屋に、入りそう言う。
「………はあ」
俺は、視線を感じ、後ろを振り向く。
「キラキラ」
扉越しに、文美さんが、俺の事を、見ていた。
「文美さん。自分の部屋を、掃除してください」
「もう、終わったなのです!」
「それじゃあ、他の所の手伝いに、行ってください」
「いらないと、言われたなのです!」
「そうですか、じゃあ、休んでいてください」
「元気いっぱいなのです!」
どうやら、意地でも俺の、部屋の掃除を、手伝いたいようだ。
「………変な事は、しないでくださいね」
「しないなのです!」
そう言い、文美さんは、俺の部屋に、入ってきた。
「本を、片付けるか」
神宮寺さんから、貰った本が、山積みに、なっている。
「雄一さん。どうやって、片付けるなのです?」
「そうですねえ………文美さん。使ってない、本棚って、ありますか?」
「いっぱいあるなのです!」
「使っても、大丈夫ですか?」
「もちろんなのです!」
「ありがとうございます」
とりあえず、読んだ本だけ、本棚に、持って行こう。
「では、本棚のある場合に、出発なのです!」
俺は、本を持ちながら、文美さんに、ついていった。
□□□
「この部屋なのです!」
文美さんは、そう言い、扉を開ける。
「図書館?」
「図書室なのです!」
「………凄く大きいですね」
上を見上げると、まだ本が、入っていない、本棚が見えた。
「大変ですが、図書室の、二階に、本を持って行くなのです!」
「ちなみに、図書室だけで、何回ありますか?」
「四階なのです!」
「なるほど」
流石、城だなあ。
「あれ? 雄一さんと、学園長?」
図書室の二階から、藤森さんが、下りてきた。
「藤森さん。どうして、図書室に?」
「休憩に、入った部屋が、たまたま図書室でした!」
「なるほど」
「雄一さん。手に持っている、本お持ちしますよ」
「ありがとうございます」
俺は、藤森さんに、持っている本を渡す。
「どんどん持って来てください!」
藤森さんは、そう言う。
「それじゃあ、お言葉に甘えまして」
俺は、部屋に、本を取りに行った。
□□□
「ありがとうございます。藤森さん」
無事に、読んだ本は、全て図書室に、運べた。
「学園長! 言われた場所の掃除、全て終わったネ!」
太刀川さんが、来てそう言う。
「それじゃあ、大掃除は、終わりなのです!」
文美さんは、そう言い、大掃除は、終わった。
読んで頂きありがとうございます。