第150話俺と風邪
遅くなりました。150話です。
「38.7度なのです………」
「………」
クリスマスの次の日、俺は熱を出した。
やはり、ミニスカートのまま、帰るべきでは、なかったな。
「お医者様を、呼びましたわ! 来るのには、もうしばらく、時間が、かかりますわ!」
神宮寺さんが、そう言う。
「雄一さん。お水です」
三上さんが、お水を、持ってくる。
「あ………と………ご………す」
「無理して、喋らなくて、大丈夫ですよ」
「雄一さん。お粥を、作ってきたネ、食欲は、ありますカ?」
太刀川さんが、お粥を、作ってきた。
俺は軽く、頷く。
「良かったネ、それじゃあ、雄一さん。あ~んネ」
太刀川さんは、お粥を、スプーンで、掬い上げ、俺の口の前に、持っていく。
「「「ちっ」」」
太刀川さん以外の、全員が、舌打ちをする。
「「「あそこで、チョキを、出していれば………」」」
どうやら、俺に、お粥を、食べさせる、役をじゃんけんで、決めたようだ。
「………」
俺は、無言で、口を開けて、食べる。
「美味しいですカ?」
太刀川さんが、不安そうに、そう聞いてくる。
「………」
俺は、頷く。
「良かったですヨ~」
ピンポーン
インターフォンが鳴る。
「おそらく、お医者様ですわね、見てきますわ」
そう言い、神宮寺さんは、玄関に、向かった。
□□□
「風邪ですね、薬を、出しますので、飲んで、今日一日は、ゆっくり休んでください」
医者は、そう言って、帰って行った。
「雄一さん。今日は、ゆっくり休んでくださいなのです!」
「私達は、部屋の外で、待機しておりますわ、何かあったら、呼び鈴で、呼んでください」
そう言って、皆部屋から、出ていった。
「………」
さて、寝るか。
(雄一さん)
寝ようとしたら、文美さんから、念話が、飛んできた。
(どうしましたか、文美さん?)
(本当に、辛いなら、念話でも大丈夫なのです)
文美さんが、そう言ってくる。
(分かりました)
(では、お休みなさいなのです)
(お休みなさい、文美さん)
俺は、そう言い、眠りについた。
□□□
「うん?」
俺は、目を覚まし、時計を見る。
「4時か」
かなり寝たな。
「よいしょっと」
俺は、立ち上がる。
「体は、問題無いな」
俺は、そう言い、台所に、朝御飯を、作りに行った。
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