第141話俺と夜食
すいません大分遅くなりました。141話です。
「そろり、そろり」
今は、夜中である。
俺は、優と文美さんの部屋に、向かっている。
「「………」」
藤森さんと、太刀川さんが、扉の前に、立っていた。
(普通に、話しかけるか)
正直この二人なら、強行突破は、出来そうだが、問題は、部屋の中にいる、神宮寺さんだ。
三上さんは、説得出来ても、神宮寺さんの方は、無理だ。
「二人とも、お疲れ様」
俺は、そう言って、二人に、話しかける。
「あれ? 雄一さん?」
「こんな時間に、どうしましたカ?」
「頑張っている、二人の為に、夜食を、作ろうと、思って、何かリクエストはある?」
「「マジですか(カ)!」」
二人は、大声で、そう言う。
カチャ
「二人とも、今はしん………」
三上さんが、俺を見て、固まる。
「お疲れ様、三上さん。これから、夜食を、作ろうと、思うけど、何が良い?」
「マジですか!」
「紗綾さん貴女まで………」
今度は、神宮寺さんが、出て来て、俺を見て、固まる。
「どうも、神宮寺さん。夜食を、作ろうと、思いまして、何か食べたい物は、ありますか?」
「肉じゃがで!」
「「「同じく(ネ)!」」」
「了解です。所で、優と文美さんは、肉じゃがで良い?」
俺は、そう言い、部屋を見る。
「あれ? 優と文美さんは、何処に?」
俺が、そう言うと、神宮寺さんは、物凄い勢いで、後ろを向く。
「逃げられましたわ! 探しますわよ!」
神宮寺さんが、そう言い、四人は、優と文美さんを、探しに行った。
四人が、離れた後、俺は、部屋の中に入る。
窓が開いていた。
俺は、扉越しに、左右を確認する。
「よし、誰もいないな」
俺は扉を、ゆっくり閉める。
「「お兄ちゃん!」」
「ぐはっ!?」
閉めた瞬間、後ろから、抱きつかれる。
「「くんか、くんか、くんか、スーハースーハースーハー!」」
全力で、匂いを嗅がれる。
「「は~お兄ちゃんの匂い~! たまらんなのですよ~」」
二人とも、顔が、蕩けきる。
「とりあえず、俺は、今から、肉じゃがを、作りに行くけど、一緒に行きますか?」
「「うん!」」
俺は、優と文美さんを連れて、肉じゃがを作りに、台所へ向かった。
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