第134話俺と警官隊
134話です。
「文美さん。お頼みが、あります」
俺は、朝起きてきた文美さんに、そう言う。
本日は、学校は、お休みである。
「何ですか、雄一さん?」
「警官隊の人達に、お礼がしたいです」
「警官隊の、皆さんにですか?」
「はい、普段お世話に、なっているので、会えるよう、場所を、用意してくださると、助かります」
俺は、そう言う。
「了解なのです! では、二時間ほど、お待ち下さいなのです!」
「分かりました。朝御飯、何がいいですか?」
「スクランブルエッグで、お願いしますなのです!」
「了解です」
俺は、朝御飯を、作り始めた。
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「警官隊の、皆さん! いつも、陰ながらの護衛、ありがとうございます!」
俺は、集まってくれた、警官隊の人達に、マイクを使って、そう言う。
文美さんが、用意した場所は、東浦学校の体育館だった。
ちなみに、警官隊の人達は、護衛をしている、関係上、俺が優として、学校に、通っている事は、知っている。
「これは、お礼のクッキーです! 今から、手渡しで、渡しますので、そちらに、行きますね」
警官隊の人達が、ざわつく。
「いつも、護衛、ありがとうございます」
俺は、頭を下げながら、袋に入ったクッキーを、渡していく。
「そう言えば。皆さんと、余り話した事が、無いので、この機会に、いろいろと、お話しませんか?」
「「「良いんですか!」」」
「ええ、もちろんです」
俺と、警官隊の人達は、特技、趣味、好きな食べ物の話等で、盛り上がった。
「では、これからも、護衛の方は、よろしくお願いします!」
「「「任せてください! 雄一さん!」」」
こんな感じに、警官隊の人達との、交流は、終わった。
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「文美さん。今日は、ありがとうございます」
俺は、文美さんに、お礼を言う。
「いえいえ、大丈夫なのです! それより雄一さん。大変な事に、なったなのです!」
文美さんが、そう言う。
「何かあったんですか?」
「どうやら、雄一さんが、恩返しを、している事が、いろいろな所に、漏れているようなのです!」
「………漏れて、どうなってますか?」
余り聞きたくないが、俺は、そう聞く。
「東浦学校の生徒だけ、ずるい! 私にも、してほしい! って、電話が、殺到しているなのです!」
「………」
マジか。
「もしかして、やらないと駄目なやつですか?」
「申し訳ないなのです。雄一さん………このままだと、被害が出る、可能性が、あるなのです」
「………分かりました」
という事で、俺は、恩返しには、全く関係ない人達も、助ける事に、なってしまった。
読んで頂きありがとうございます。後々、第2章の登場人物一覧(サブヒロイン、サブキャラ)にて、警官隊が、雄一と優が、同一人物と、知った経緯を、書く予定です。