第129話俺とスーパーでの出来事
すいませんだいぶ遅くなりました。129話です。
「えーと、後は砂糖だな」
俺は、今女装(鈴花)をして、スーパーで、買い物を、している。
「あの~、すいません」
「はい、何ですか?」
俺は、声をかけられ、そちらを見る。
「もしかして、ゆう「ストップです」むごっ!?」
声をかけてきたのは、三条さんだった。
「三条さん。外では、俺の名前は、余り言わないでください」
俺が、そう言うと、三条さんは、頷く。
俺は、三条さんの口から、手を離す。
「改めて、坂本鈴花です。よろしくお願いします」
「その姿の時は、鈴花さんですね、三条祭です。よろしくお願いしますわ」
二人で、握手をする。
「三条さんも、買い物ですか?」
「はい、そうですわね、修行で………しかしどれが、良い物か、分からなくて」
「私が、教えましょうか?」
「良いのですか!」
「はい………では、早速ですが」
俺は、近くにある、キュウリを手に取る。
「例えば、キュウリの場合は、へたの方を、指でつまんで、固ければ、新鮮な物です」
「なるほど」
「逆に、柔らかいと、中がすかすかな物が、多いので、注意です」
「分かりましたわ」
「では、次は、人参です。人参は、根っこの方が、丸いほど、甘いです」
「へえ~、初めて知りましたわ」
「では、次は………」
俺は、こんな感じで、三条さんに、次々説明していった。
□□□
「こんな感じですね」
「鈴花さん。ご指導、ありがとうございます」
三条さんは、頭を下げる。
「いえいえ、また分からない事があったら、メールや電話で、聞いてください」
そう言い、俺は、家に向かって、歩いて行く。
「さようなら、鈴花さん!」
後ろを向くと、三条さんは、手を振っていた。
「さようなら!」
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「雄一さん! お帰りなさいなのです!」
家に、帰った瞬間、文美さんに、出迎えられた。
「ただいまです。文美さん」
「遅かったなのです! 何か、あったなのです?」
「鈴花の姿だったんですが、三条さんに、バレて、いろいろ指導してました」
「把握なのです!」
「それじゃあ、晩御飯を、作りますね」
俺は、台所へ向かう。
ちなみに、今晩の夕食は、肉じゃがである。
「雄一さんのにっくじゃが、にっくじゃが」
文美さんは、ニコニコしながら、そう言っていた。
いつも思うのだが、俺なんかの、料理を、楽しみに、してくれる、文美さんは、本当に、優しい神様だと、思う。
読んで頂きありがとうございます。