第128話俺と体験入学後編
すいませんだいぶ遅くなりました。128話です。
「こちらが、一年三組の、教室に、なっております」
白井さんの案内で、まずは、一年三組の教室に、来た。
「では、入りますね」
トントン
「失礼します」
白井さんの後に、俺達も、教室に入る。
「「「………」」」
全員、黒板の方を、凝視していた。
「皆さん、凄い集中力ですね」
「いや、雄一さん。彼女達の手元を、見てごらん」
月下さんに、言われ、一番近くにいた、子の手元を見る。
「………なるほど」
見ると、携帯をいじっていた。
「白井さん。流石に、体験入学で、携帯を授業中、いじる、人がいるクラスを、案内するのは、どうかと、思うわよ」
桃さんが、そう言う。
「桃さんの、言う通りですね………そこの貴女」
「何だよ………げえ」
携帯をいじっていた子と、白井さんの目が合う。
「放課後、生徒会に、来なさい」
「………はい」
白井さんは、俺の方を見て、頭を下げる。
「雄一さん。申し訳ございません………我が校の生徒が、ご迷惑を」
「大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。では、次に、行きましょう」
俺達は、一年三組を出て行った。
□□□
「次は、音楽室です」
次は、音楽室、目の前に、来ていた。
「開けますね」
白井さんが、扉を開け、入って行く。
それに、俺達も続く。
「「「えっ?」」」
教室にいた、全員が、俺を見て、固まる。
「どうしましたか? 授業を続けてください」
白井さんが、そう言うと、授業が、再開される。
「カリスマが、凄いですね」
「いえいえ、そんな事は、無いですよ」
そう言って、授業の方に、目を向ける。
「お前ら、覚悟は、出来ているな」
「「「もちろん」」」
授業を受けている、生徒全員が、一つになった。
□□□
「雄一さん。どうでしたか? 今日は」
白井さんが、そう聞いてくる。
「すいません。この学園には、通えませんね」
「やはりですか………」
白井さんは、残念そうに、そう言う。
「あらあら、やっぱり駄目~?」
白井学園長も、残念そうに、そう言う。
「白井さん。俺と友達に、なりませんか?」
「えっ?」
俺は、唐突に、そう言う。
「これ、俺の携帯の電話番号です」
俺は、そう言い、電話番号の、書いた紙を、渡す。
「それでは、また会いましょう!」
俺は、そう言って、走り出す。
「全く、雄一さん。貴方という人は………」
「沙耶香。それが、雄一さんの良い所だ」
「悪い所でも、あるけどね」
三人が、そんな会話を、していたが、俺には、聞こえなかった。
読んで頂きありがとうございます。