第127話俺と体験入学前編
すいません遅くなりました。127話です。
「雄一さん。ここが、明晰学園ですわ」
今俺は、明晰学園の校門の前にいる。
「木造の校舎ですか」
「明晰学園は、できてから、二百年位、経つかな?」
月下さんが、そう言う。
「二百年………」
それって、結構な伝統校なのでは?
「失礼ですが、坂本雄一様ですか?」
そんな事を、考えていると、髪の色は、黒色で、髪型は、ツインテールの女性に、話しかけられた。
「そうですが、貴女は?」
「失礼しました。私は、明晰学園、生徒会長、白井胡桃です」
「白井………という事は」
「お察しの通り、明晰学園、学園長の娘です」
やっぱりそうか。
「私が、学園長室に、案内いたします。こちらです」
俺、神宮寺さん、桃さん、月下さんは、白井さんに、ついていった。
□□□
「ここが、学園長室です」
トントン
「学園長、いらっしゃいますか?」
「は~い、いるわよ~」
何か、仙波先生みたいな、おっとりした声だな。
「入りますね」
「どうぞ~」
白井さんが、扉をあける。
中に入ると、髪の色は、黒で、髪型は、ポニーテールの女性が、座っていた。
「失礼します」
「あらあら、胡桃ちゃんのお友達?」
「違います。今日の体験入学希望者を、連れてきました」
「あら! 雄一君は、いるの~?」
「はい」
俺は、手を挙げた。
「あらあら、まあまあ、噂以上に、可愛い、男の子ね!」
「ありがとうございます」
俺は、そう言い、頭を下げる。
「あら~、本当に、礼儀正しい男の子ねえ~」
白井学園長は、そう言う。
「雄一君。ちょっと、こっちに来て~」
「はい」
俺は、白井学園長の側に行く。
「抱きついて良い?」
「「「却下!」」」
「学園長、駄目に決まっています!」
護衛の三人と、白井さんが、そうツッコミを入れる。
「え~、雄一君………駄目?」
上目遣いで、そう聞いてくる。
「良いですよ」
「やった~!」
白井学園長が、抱きついてくる。
「………噂通りですね、雄一さん、次は、私が抱きついて、良いですか?」
「良いですよ」
「やった!」
「「「はあ~」」」
白井さんは、歓喜し、護衛の三人は、ため息をした。
□□□
「ふう~、堪能しました~」
「そうね~」
白井学園長が、抱きつき終わった後、白井さんも、抱きついてきた。
二人とも、とても、満足そうだ。
「えっと、体験入学の内容ですが、校舎内の見学と、授業内容の見学ですよね?」
「そうよ~、じゃあ胡桃ちゃん、案内してあげて、お願い」
「分かりました。雄一さん、皆さんこちらです」
「行ってらっしゃ~い」
白井学園長に、見送られ、体験入学が、始まった。
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