第120話俺と三年四組
すいません遅くなりました。120話です。
「雄一さん。明日のお見合い実習の、準備は、大丈夫なのです?」
「大丈夫ですよ、文美さん」
いよいよ、明日は、俺にとっては、二回目のお見合い実習が、行われる。
「にゃあ~」
ルフィンが、心配そうに、鳴いてくる。
「大丈夫だぞ、ルフィン、一回しているからな」
俺は、そう言い、ルフィンの頭を、撫でる。
「にゃあ~」
「さてと、明日の事を、考えて、寝ますね」
俺は、撫でるのをやめる。
「にゃあ!」
ルフィンは、もっと撫でてほしかったのか、不満そうに、鳴く。
「はいなのです! お休みなのです! 雄一さん」
「にゃー」
「文美さん、ルフィン、お休み」
俺は、部屋に向かい、寝た。
□□□
「あの? 月下さん」
「何だい? 雄一さん」
「どうして、カラオケボックスで、お見合い実習を、するんですか?」
翌日、何故か、俺と三年四組の皆は、カラオケボックスに、いた。
それにしても、全員、一部屋に、入れるくらい大きい所だ。
「それはね、私達が、雄一さんの歌を、聞きたいからだよ!」
月下さん、以外の、三年四組の生徒が、頷く。
「でも、俺は、今時の歌は、知らないですよ」
「そこは、大丈夫だよ、私達が、雄一さんに、歌ってほしい歌を、リストアップしたから!」
そう言われ、リストを渡される。
「………結構、多くないですか?」
「そうかな?」
二桁は、あるぞ………
「とりあえず、一曲目スタート」
曲が流れ始める。
「「「さあ、雄一さん(君)歌って!」」」
「はあ………」
俺は、マイクを、手に取り、歌い始めた。
□□□
「ふう」
俺は、歌い終わり、周りを見る。
「「「グッジョブ、雄一さん(君)」」」
全員鼻血を、出しながら、そう言ってきた。
「ちょっ!? 一曲目から、これですか!?」
「「「大丈夫だ、問題無い」」」
「問題ありまくりですよね!?」
「次の歌いってみよう!」
「いや、俺、このまま、歌い続けて、本当に、大丈夫ですか!? 死人がでませんよね!?」
「「「雄一さん(君)の歌で、死ねるなら、本望だ!」」」
「生きろ!?」
何とか、止めないと………そうだ!
「俺、皆さんの、歌声が、聞きたいな~」
甘え声で、そう言ってみる。
「「「ブハッ!?」」」
全員、鼻血を吹き出した。
「ちょっ!?」
「分かった。私から歌う」
月下さんが、立ち上がり、そう言う。
この後、皆楽しく、歌って、何とか、三年四組のお見合い実習は、終わった。
「さてと、次は、一組の人達か」
正直、クイズ大会の時、見ただけで、余り、一組の人って、知らないんだよなあ。
「まあ、とにかく行くか」
俺は、一組の教室に、向かった。
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