第119話俺と朝の出来事
すいません遅くなりました。119話です。
「にゃー」
ペチペチ
「ん~?」
「にゃー」
ペチペチ
「………」
目を開けると、ルフィンが、前足で、俺の頬っぺたを、ペチペチしていた。
「おはよう、ルフィン、ご飯か?」
「にゃ~」
「そうか、ちょっと待ってくれ」
俺は、背伸びする。
お見合い実習の順番を、決めた、次の日、俺は、ルフィンに、起こされていた。
「んじゃ、ご飯作るか」
俺は、ベッドから、立ち上がり、そう言う。
「にゃあ!」
「おっと」
ルフィンは、ジャンプして、俺の肩に、乗ってくる。
「朝から、元気だな」
俺は、そう言い、ルフィンを、肩の上に、乗せたまま、歩き出した。
□□□
「羨ましいなのです」
肩に、乗っている、ルフィンを見た、文美さんが、そう言う。
「ふむ、ルフィン、文美さんの肩に、乗ってあげて」
「何でそうなる、なのです!?」
「あれ? 違うんですか?」
てっきり、肩に、乗っている、ルフィンを見たから、自分にも、乗ってほしくて、言ったんじゃないのか?
「私は、雄一さんに、おんぶを、してほしいなのです!」
「いや、子どもか!?」
というか、ルフィンは、おんぶされて、ないぞ!? 肩に、乗っているだけだ!?
「とにかく、雄一さん。おんぶ、してくださいなのです!」
「………ルフィン、一回、肩から、地上に戻して、良いか?」
「にゃあ!」
ルフィンは、そう鳴くと、舌を出す。
「生意気な、猫なのです! いいから、退きやがれなのです!」
文美さんは、ルフィンを、引っ張る。
「シャーーーー!?」
「あいた!?」
ルフィンが、文美さんの手を、引っ掻いた。
「大丈夫ですか? 文美さん」
文美さんの、手を見ると、血が出ていた。
俺は、ルフィンを、肩に、乗せながら、棚にある、絆創膏と、消毒液を取りに行く。
「手、出してください」
俺は、文美さんの手に、消毒液をかけて、絆創膏を張った。
「ありがとなのです!」
「文美さん。ルフィンが、飽きるまで、待っていてください」
「は~いなのです」
「にゃあ」
ルフィンが、頬に軽く、猫パンチをしてくる。
「おお、そういえば、朝飯だったな、今作るから、ちょっと、待っててくれ」
「雄一さん。私の朝食も、忘れないで、くださいなのです!」
「了解です。まずは、お待たせ、ルフィン餌だ」
俺は、缶詰めの蓋を開け、ルフィンの餌を皿の上に、置く。
「にゃあ~」
ルフィンは、俺の肩から、飛び降り、餌を食べ始めた。
「よいしょ、なのです!」
今度は、文美さんが、肩を掴み、乗ってきた。
「あの? 文美さん、俺これから、朝食を作るんですが………」
「手は、使えるなのです!」
「はあ………」
俺は、自分と、文美さんの朝食を、作り始めた。
読んで頂きありがとうございます。