第114話俺と合同学園祭(祭政学園、中編)
すいません遅くなりました。114話です。
「雄一さん、雄一さん、何処に行きますか?」
三条さんが、目をキラキラさせながら、そう言ってくる。
今俺は、祭政学園の、一階の廊下にいる。
うむ、すれ違う人、全員、俺の事を見ているな。
「それじゃあ、あそこで」
俺は、お化け屋敷と、書いてある、看板を、指差す。
「お化け屋敷………ですか?」
「何か、問題が、あるんですか?」
「いえ、問題は、全くもって、ありませんわ! では、行きますわよ!」
俺と、三条さんは、お化け屋敷を、している教室、二年一組に向かった。
□□□
「まだ、準備中のようですね」
「全く、もう学園祭は、始まっていますのに」
「すいません。お待たせ………」
教室から、出てきた、女の子が、俺を見た瞬間、固まる。
「どうかしましたか?」
「………少々お待ち下さい」
そう言って、教室に、戻っていった。
しばらくすると、教室から、生徒達が、出て来て。
「「「準備が、遅れて、すいませんでしたーーーー!」」」
出て来た生徒、全員に、土下座された。
「ちょっ!? 土下座何て、しなくても、大丈夫ですから!?」
「男性を、待たせたので、これは、当然です!」
「俺は、怒っていませんよ」
「でも」
「いつまで、土下座してるんですか? 雄一さんが、困惑していますわよ」
三条さんが、そう言うと、皆、立ち上がる。
「あれ? 三条さんじゃない、雄一さんを連れて来て、くれたの?」
「いえ、雄一さんが、ここに行きたいと、言ったからですわ」
「三条さん。知り合いですか?」
「雄一さんに、言ってなかったですわね、私、クラスは、二年一組なんです」
「なるほど」
「さて、皆さん、今から、私と雄一さんが、入りますので、位置に、ついてください」
「「「やだ!」」」
「やだでは、ありませんわ! ちゃんと、仕事をしなさい!」
「「「なら、雄一さんに、ハグを要求します!」」」
「何でですか!?」
「良いですよ、ハグくらい」
「「「ファッ!?」」」
三条さんを、含めた全員が、驚く。
「いや、何で、驚くんですか?」
「いや、普通の男性なら、キモいって、言いますけど………」
「俺は、そうは、思いません。どうぞ」
「「「東浦学校の生徒が、羨ましい」」」
「あの~、ハグしないんですか?」
俺が、そう言うと、じゃんけん大会が、始まった。
□□□
「うは~」
俺に抱きついている、女の子の顔が蕩けきる。
「素晴らしい、匂いです~」
「グヘヘ、こりゃ癖になりますわ」
「………」←興奮しすぎて、鼻血を吹き出し、気絶中。
やべえなこれ。
「では、全員ハグを、してもらったようなので、場所に、行って下さい」
「「「は~い」」」
皆、蕩けきった笑顔で、そう言ってくる。
ちなみに、気絶している子は、放置されていた。
「まず、この子を、保健室に、連れていきますね」
「私も行きますわ」
俺と、三条さんは、気絶した女の子を、保健室に、はこんでいった。
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