第112話俺と合同学園祭(劇、後編)
すいません遅くなりました。112話です。
舞台が、暗くなる。
明かりが、つくと、舞台は、城門の前に、なっていた。
「誰かいませんか~!」
「シンは、城門前に、つくと、サラの手を掴みながら、大声でそう言いました」
「あら、こんな夜中に、誰かと思えば、貴方でしたか」
「城の門が、開き、クレカが出てきました」
「サラ様から、お話は、聞きました。何故彼女が、出ていかなければ、ならないんですか?」
「ちっ、サラ余計な事を、言って」
「お姉………」
「アノンも、やって来ました。アノンは、シンの姿を見て、見惚れてしまいました」
「何と、美しい………」
「お母様、改めて、理由を、お聞きしたいです」
「サラは、勇気出して、そう聞きました」
「そては………」
「何か、言えない理由が、あるんですか?」
「………」
「「お母様!」」
「どうしても、言えないようですね………仕方ありません。サラ様」
「は、はい!」
「僕が、おさめている国へ、貴女を連れていっても、大丈夫でしょうか?」
「「えっ!?」」
「シン様は、王子様だったんですか!?」
「何と、シンの正体は、王子様でした。………雄一さんが、本当に、王子様だったら、違和感無いな~」
「「「確かに」」」
「はい、この国の北側にある、国の王子です」
「ついていきます!」
「では、まい「ちょっと、良いですか?」何でしょう?」
「何故王子様が、ここにいるんですか?」
「確かに、王子様が、一人でいるのは、おかしいですわ」
「クレカとアノンは、そう聞きました」
「とある、占い師に、この地に、僕の生涯の伴侶が、いると、言われました」
「「「えっ?」」」
「僕は、伴侶を、自分で探すべく、この地に、一人で、きました。そして、サラ様貴女に、会いました」
「こんな展開、普通あり得ないけどね」
藤森さんが、そう言う。
「一目見た時、確信しました。貴女こそ、僕の生涯の伴侶だと!」
「「「無いわ~」」」
観客が、そう言う。
「ほ、本当に、私で、良いんですか?」
「もちろんです!」
「私嬉しいです!」
ぎゅう。
「「「またかよーーーー!?」」」
「………こうして、サラは、シンが、おさめている国へ行き、二人は、結婚し、幸せに暮らしましたとさ、めでたしじゃないけど、めでたしめでたし」
こうして、劇が終わった。
□□□
「藤森さん。気持ちは、分かりますが、ちゃんと、やってください」
劇が、終わり、幕が下りると三条さんが、藤森さんに、そう言った。
「反省は、してます、でも後悔は、してないです!」
藤森さんは、どや顔で、そう言った。
「はあ~、まあ良いですわ! 明日も、よろしくお願いしますわ!」
ぎゅう。
「「「なあっ!?」」」
「ちょっ!? 藤森さん!?」
「雄一さん。三条さんに、抱きつかれてました、不公平です! 私も抱きつきます!」
「「「ちょっ!? それこそずるい!」」」
結局俺は、劇に出た全員に、抱きつかれた。
読んで頂きありがとうございます。