第108話俺と最後の練習
遅くなってすいません。108話です。
「いよいよ、明日、合同学園祭ですわ!」
神宮寺さんそう言う。
いよいよ明日合同学園祭である。
「雄一さん。明日から、二日間よろしくお願いします」
三条さんが、真剣な顔で、そう言ってくる。
「では、今日の会議は、ここまでに、しましょう」
神宮寺さんが、そう言い、会議が、終わる。
「雄一さん。お頼みが、ありますわ」
「何ですか、三条さん?」
「劇の最終確認が、したいので、貴方の家に、行って大丈夫ですか?」
俺は、優(文美さん)の方を見る。
優は、頷く。
「大丈夫ですよ、それでは、向かいましょうか」
「はい!」
「では、私も行きますわ」
三条さんと、一緒に、家に行こうとすると、神宮寺さんが、そう言ってきた。
俺はまた優の方を見る。
「問題は、無いぞ、兄よ」
優は、そう言う。
「では、行きますか」
「はい!」
「ちっ」
神宮寺さんは、元気にそう言い、三条さんは、舌打ちをした。
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「さてと、まずは、夕食を作りますか」
「「雄一さんの手料理!」」
俺は、夕御飯を、食べてからの方が、良いと、思いそう言った。
「兄よ、余りサービスは、しない方が、良いぞ」
優は、ジト目で、そう言う。
「まあまあ、優………リクエストとか、ありますか?」
「肉じゃがで!」
「了解です。深い意味は、無いので、注意してください」
肉じゃがを、女性に、食べさせると、プロポーズだと、思われるので、一応そう言う。
「「わ、分かっています!」」
「なら、良かったです」
俺は、料理をしに、台所へ向かった。
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「さてと、食べ終えた所で、始めましょうか」
夕御飯を、食べた後、俺は、そう言う。
「そうですね、では、気になっている所を、確認しましょう」
神宮寺さんが、そう言い、練習が始まる。
「流石雄一さんですわ! 完璧にこなしますわね!」
三条さんが、そう言ってくる。
「ありがとうございます。三条さん」
「では、次の場面に、って、キャア!」
三条さんが、何かに、足を引っ掻ける。
「危ない!?」
俺は、とっさに三条さんを、支える。
「雄一さん。あり………」
三条さんの顔が、近い。
「ブハッ!?」
「うおっ!?」
三条さんが、鼻血を吹き出した。
顔が、近くにあった為、俺の顔にもろに、鼻血が、かかる。
「予期せぬ、事には、弱いままのようですんね………」
「兄よ、タオルだ」
「ありがとう、優」
俺は、優から、タオルを受けとる。
「明日、これで大丈夫かしら………」
「大丈夫だと、思います………多分」
これにて、最後の練習は、終了した。
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