第106話俺とすごろく
106話です。
「さてと、今日は、何をしますか」
今日は、お休みで、文美さんは、出張である。
ピンポーン
「ん?」
インターフォンの音が、鳴る。
俺は、玄関へ向かう。
「はい、どちら様ですか?」
俺は、そう言い、扉を開ける。
「「こんにちは、雄一さん!」」
そこには、太刀川さんと、弟のジュン君がいた。
「こんにちは、二人とも、今日は、どうしたの?」
「「雄一さんと、遊びたくて、来ました(ネ)!」」
「了解」
そう言って、俺は、二人を、家の中に入れる。
「雄一さん。学園長や優さんは、何処にいるネ?」
太刀川さんが、そう言う。
「二人とも、外出中だよ」
「「マジですか!?」」
二人は、驚く。
「そんなに、驚く事かな?」
「いえ、大丈夫です!」
「ジュンの言うとおり、大丈夫ですヨ! 雄一さん!」
太刀川姉弟が、そう言う。
「それじゃあ、二人は、居間にいて、飲み物用意してくるから」
「「了解です(ネ)!」」
俺は、飲み物がある、キッチンへ向かった。
□□□
「さてと、何して遊ぶ?」
飲み物を二人の前に置き、そう聞く
「これです!」
ジュン君が、背負っていたバックの中から、何かを取り出し、机の上に置く。
「すごろく?」
「はい! では、早速始めましょう」
「順番は、どうする?」
「雄一さんが、最初で!」
「良いのかい?」
「はい! では、サイコロですネ!」
太刀川さんに、サイコロを渡される。
「んじゃ、投げるね」
俺は、サイコロを投げる。
「三か」
俺は、木でできた駒を三マス進める。
「え~と、何々、自分から、見て正面の、人の頭を撫でる」
俺は、正面を見る。
目をキラキラ、させている、ジュン君がいた。
「雄一さん。どうぞ!」
「失礼するね」
俺は、ジュン君の頭を、撫で始める。
「これは………聞いてた話通りです!」
「聞いてた話通り?」
「はい! お姉ちゃんが、よく言ってます! 雄一さんの、撫で撫では、気持ち良いって!」
「なるほどね」
「次は、私がなげますネ!」
そう言って、太刀川さんが、サイコロを投げる。
「六ですネ!」
太刀川さんは、駒を六マス進める。
「え~と、異性がいるなら、その人に、大嫌いと、言われろ、このリア充が! ………えっ?」
はい?
「お姉ちゃん………」
いや、何だこのマス?
「雄一さん」
太刀川さんが、顔を真っ青にしながら、俺の顔を見る。
「ど、ど、ど、どうぞネ!」
太刀川さんが、そう言う。
「………太刀川さんの事なんて、嫌いだ!」
「………がはっ!?」
太刀川さんは、吐血した。
「「太刀川さん(お姉ちゃん)!?」」
「だ、大丈夫よ、ちょっと、天使様が、見えただけネ」
「「それは、大丈夫とは、言わない!?」」
俺とジュン君は、そうツッコミを入れる。
「このすごろく、なんなんだ」
俺は、すごろくの箱を見る。
「リア充爆発すごろく………」
箱には、そう書かれていた。
「………このすごろく中止で」
「「………はい」」
こうして、すごろくは、終了し、二人は、帰っていった。
後で、調べたんだが、あのすごろくは、どうやら、リア充を、別れさせる為に、作られたらしい。
全く誰だか、知らないが、くだらん物を作るなあ。
読んで頂きありがとうございます。