第103話俺と劇の台本
103話です。
「では、来月の合同学園祭の会議を、始めますわ」
祭政学園と一緒に、合同学園祭を、開催する事になった翌日。
東浦学校の生徒会室に、祭政学園生徒会の皆さんが、来ていた。
それぞれ、自己紹介をしてから、神宮寺さんが、そう言い、会議が、始まる。
「え~と、一日目が、主に東浦学校で、二日目が、祭政学園で、ですか」
「ええ、そうですわ、雄一さん! 是非二日目は、私達の、祭政学園に、来て下さい!」
三条さんが、そう言う。
ちなみに、俺は、いた方が、良いと優(文美さん)に、言われた為、ここにいる。
「合同学園祭を、やるのですから、いつもと、違うことが、したいですわ! という事で」
三条さんが、何かを配る。
「えっと、王子とお姫様のLOVEロマンス………劇ですか?」
「王子役、坂本雄一、お姫様役は、三條祭………はあ!?」
はい?
「ちょっと待ちなさい!? 王子役は、問題ないですが、どうして、お姫様役が、貴女何ですか!?」
神宮寺さんが、そう言う。
「東浦学校からは、雄一さんが主役、祭政学園からは、ヒロインで、私ですわ、これで、劇をするのは、何も問題ないと、思いますが」
「「「問題ありまくりです(ネ)!」」」
「「「三条会長、雄一さんの許可なく、作っちゃ駄目ですよ!? 後そんな羨ましい事、させませんよ!?」」」
「あれ? 祭政学園の人達にも、話してなかったんですか?」
祭政学園の、生徒会の人達も、ツッコミを入れたので、俺はそう聞く。
「言ったら、邪魔されますわ!」
「それでも、普通言いますよね!?」
俺は、思わず、ツッコミを入れる。
「兄よ、こんな物に、出演する必要は無いぞ」
「ちょっ!? 優さん!?」
「そうですわね、自分の所の生徒会にも、言って無い企画ですから、当然ですわ」
優と神宮寺さんの順番で、そう言う。
「確かに、そうですが………三条さん。台本ってありますか?」
「はい、こちらですわ」
俺は、台本を受け取り、読む。
「これは、三條さんのオリジナルですか?」
俺は、台本を読んでから、そう聞く。
「はい! そうですわ!」
「面白かったです。俺は、この劇、出演したいですね」
「「「えっ!?」」」
「本当ですか!」
三条さんは、歓喜し、それ以外、この場にいた女の子が、全員驚いた。
「兄よ、本気か!?」
「言わなかったのは、悪いことだけど、せっかく、書いてくれたんだし、やらないのは、もったいないと、思って」
「なんと言うか、雄一さんらしいですね………」
藤森さんが、そう言う。
「まあ、それが雄一さんの良い所ネ!」
「悪い所でも、ありますわね………」
太刀川さんは、笑顔で、そう言い、神宮寺さんは、呆れていた。
「では、今から、早速練習を、沙耶香さん、体育館は、使用できますか?」
「いきなりは、無理ですわ! 部活動の事も、考えてほしいですわ!」
「では、祭政に行き、そこで練習しましょう!」
三条さんは、立ち上がり、俺の前に来て、右手を掴む。
「ちょっ!? 三条さん、今は会議をしましょう!?」
「そんなものは、練習しながら、しますわ!」
「そんな無茶な!?」
俺は、三条さんに、引っ張られる形で、生徒会室を出る。
「こら、待ちなさい、祭さん!」
後ろから、皆が追ってきた。
「雄一さん!」
「何ですか、三条さん?」
「劇、必ず成功させましょう!」
「そうですね」
俺は、三条さんと、そう約束した。
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