第102話俺と学園祭の話
遅くなってすいません。102話です。
「兄よ、生徒会室に、来てくれ」
放課後、保健室にて、今日来る人を待っていると、優(文美さん)が来て、そう言ってくる。
「神宮寺さんが、呼んでるのか?」
「いや、兄にお客さんだ」
「雄一さんにですか?」
誰だろう?
「まあ、誰が来たのかは、生徒会室に、行けば分かる。兄も知っている人だから」
「分かった。じゃあ生徒会室に行くか。三上さん行って来るね」
「雄一さん。行ってらっしゃい」
俺は、優と一緒に生徒会室に、向かった。
□□□
「だから、雄一さんは、東浦学校の生徒のような人だと、言っているでは、ありませんか!」
「この学校の事は、調べていますわ! 結果、雄一さんは、生徒では、無いことは、分かっていますわ!」
生徒会室の前に来ると、そんな会話が、聞こえてくる。
「この声は、もしかして、俺のお客って………」
「お察しの通り、祭政学園の生徒会長、三条祭さんだ。では、兄よ入るぞ」
トントン
「会長、兄を連れてきました」
優は、そう言い、扉開け、入っていく。
俺も続いて、入っていく。
「雄一さん。お久しぶりですわ!」
三条さんが、俺に抱きついて来る。
「「「離れろ!」」」
優、藤森さん、太刀川さんの、三人で、三条さんを引き剥がす。
「何をするのですか! あなた達は!」
「引き剥がすのは、当然です!」
「そうネ!」
「自重してください」
藤森さん、太刀川さん、優の順番で、そう言う。
「三条さん。優から、俺を呼んでいると、聞いたんですが、ご用件は、何ですか?」
俺は、そう聞く。
「雄一さん! 貴方を祭政学園の学園祭に、招待しますわ!」
「俺を招待ですか?」
「ええ、是非来ていただきたく」
なるほど、しかし気になる事がある。
「神宮寺さんと、何か言い争って、いたように聞こえましたが、何故ですか?」
「兄よ、学園祭の日程だ」
「日程?」
「東浦と祭政は、来月の同じ日に、学園祭をするんだ」
ああ、なるほど
「つまり、俺がどっちの学園祭に、行くかで、言い争って、いたという事か」
「そういうことだ」
なら俺の答えは、決まっている。
「三条さん。すいません俺は、東浦学校の学園祭に、行きますね」
「何故ですか!?」
「俺は、東浦学校が、好きだからです」
俺は、そう言う。
「好きだから………単純ですが、大切な理由ですわね」
神宮寺さんが、そう言う。
「そ、そうですか」
三条さんは、落ち込んでいた。
「失礼しますなのです!」
文美さん(分身)が、生徒会室に、入ってきた。
「学園長、どうしたんですか?」
「連絡なのです! 今年の学園祭は、祭政学園と、合同開催するなのです!」
「「「はい?」」」
「報告終わりなのです!」
そう言って、文美さんは、生徒会室を出て行った。
「えっと、三条さん。これからよろしくお願いします」
「あ、はいよろしくお願いします」
読んで頂きありがとうございます。