第99話俺と世界野球
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「雄一さん! ここが、東浦球場なのです!」
「大きいですね」
休みの日、俺は、文美さんと一緒に、野球場に、来ていた。
どうやら、今世界野球が、行われており、今日が、決勝戦らしい。
「リーグ戦じゃなくて、申し訳ないなのです」
「いえいえ、世界クラスの野球が、見られるのに、文句なんて、言いませんよ」
「ありがとうなのです! では、入るなのです!」
俺と文美さんは、東浦球場に、入っていった。
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「プレイボール!」
バックネット側の席に座り、しばらく経つと、プレイボールの声が、聞こえて、一回の表の攻撃が、始まる。
「ちなみに、Tが私達が、いる国で、Yが敵チームなのです!」
文美さんが、そう言う。
先攻は、どうやらY国のようだ。
「先発は、T国のエース、若松陽愛投手なのです!」
文美さんが、そう言う。
若松投手は、初球を投げる。
初球は、インコース高めで、判定は、ストライク。
「ナイスボールなのです!」
二球目は、アウトコースに、落ちる球で、空振り。
「これで、追い込みましたね」
三球目は、真ん中高めのつり球に、手が出掛けるが、判定は、ボール。
「決め球は、何にしますかね?」
「恐らく、落ちる球なのです!」
文美さんが、そう言う。
四球目は、二球目と、同じ所に、落ちる球を投げ、空振りを取り、一番バッターは、三振に、終わった。
「文美さんの言った通りに、なりましたね」
「ナイス三振なのです!」
若松投手は、このままの勢いで、三者凡退で、一回を、終わらせた。
「次は、T国の攻撃なのです! 一番は、足の速い、高藤キアラ選手なのです!」
高藤選手が、右のバッターボックスに、立つ。
初球相手のY国の投手が、投げる。
アウトコースに変化球、判定は、ボール。
「際どいですね」
「ストライクでも、おかしくなかったなのです!」
二球目は、アウトコースに、ストレート、判定は、ボール。
「ボール先行なのです!」
三球目は、インコースのストレート判定は、ストライク。
「バッティングカウントですね」
四球目は、体に近いインコース、判定は、ボール。
「次の球は、見ますかね?」
「私は、打ちにいっても、大丈夫だと、思うなのです!」
Y国の投手が、五球目を投げる。
「!?」
Y国の投手が、しまった!? という顔をする。
ボールは、ど真ん中にいき。
「ふん!」
高藤選手は、フルスイングをした。
ボールは、バックスクリーン、一直線で、ホームランになった。
歓声が沸き起こる。
「やったなのです! 先制点なのです!」
「甘い球を、逃さず打ちましたね!」
しかし後続のバッターは、凡退し、一回の裏は、一点で、終わった。
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「さて、このピンチどう切り抜けますかね?」
回は、そのまま進み、現在五回の表の攻撃で、ツーアウト、二塁、三塁、一打逆転のピンチ。
バッターボックスには、Y国四番バッター。
T国の選手が、マウンドに集まる。
「敬遠ですかね?」
「次のバッターは、ヒットを打っているなのです! ここで勝負なのです!」
選手達が、各ポジションに戻り、若松投手が、四番バッターに、初球を投げる。
「ふっ!」
コースは、インコースストレートで、バットに、ボールが、当たりファールになる。
二球目は、アウトコースに、変化球、大きく外れボール。
「慎重に、攻めるなのです!」
三球目は、インコースに、落ちる球、見送ってボール。
四球目は、真ん中高めに、外れ、スリーボール、ワンストライクになる。
「落ち着くなのです!」
五球目は、アウトコース、低めのストライク。
「これで、スリーボール、ツーストライク」
六球目、七球目とファールになる。
「オラーーーー!?」
若松投手は、そう叫び、八球目を投げる。
バシン! と、ボールが、キャッチャーミットに、入る音が、聞こえた。
「ストライク、バッターアウト!」
「「よしゃーーーー!」」
また歓声が沸き起こる。
結局、ピンチは、この一回のみで、終わってみれば、初回の高藤選手の、ホームランが、決勝点に、なった。
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「雄一さん。どうでしたか? 野球の観戦は?」
「最高に、楽しかったです!」
帰り道、文美さんに、そう聞かれ、俺は、答えた。
「良かったなのです! また行きましょう!」
俺と、文美さんは、手を繋いで、帰っていった。
休み明け、どうやら、俺と文美さんの姿が、テレビに、出たらしく、中継を、見ていた人達に、何で学園長と、一緒に行ったんだと、説明を求められ、俺は、苦労する事になった。
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