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男子が極端に少ない世界に転移し女装して、高校に通う話  作者: ゆう
第2章雄一皆に恩返しをする
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第97話俺と野球部

97話です。

「お願い雄一君! 要を止めて!」



保健室に、来るなり、武田さんに、そう言われた。



「武田さん。由利原さんが、どうかしたんですか?」



俺は、そう聞く。



「雄一君が、毎日来てる事を知って、抱きつかせろって、荒ぶってて」



「はい?」



どういう事だ?



「あの? 武田先輩、雄一さんが、ここに来はじめて、だいぶ経つと思うんですが、由利原先輩は、知らなかったんですか?」



三上さんが、そう聞く。



「えっとね、要が、この事を知ると、雄一君に、直行して、練習に、ならないんだよね、だから皆黙ってたんだけど、要のクラスの子が、喋っちゃってねえ、それで、今荒ぶってるの」



「なるほど」



確かに、由利原なら、俺に何時間も、抱きつき、練習には、ならなくなるだろう。



「では、行きますか、由利原さんは、何処ですか?」



「グラウンドだよ、今部員の皆が、押さえているよ」



俺は、三上さんと武田と一緒に、グラウンドへ向かった。




□□□











「うお~! 皆、離せ~! 私は、雄一君に、抱きつきに行くんだ~!」



「「「キャプテン落ち着け!?」」」



グラウンドに、行ってみると、由利原を部員総出で、押さえていた。



「由利原さん!」



「雄一君、来たーーーーーーーー!」



「「「うおっ!?」」」



由利原さんは、俺を見つけると、押さえている、部員を突飛ばし、俺に突進して来る。



「よっと」



俺は、突進して来る、由利原さんを、受け止める。



「くんか、くんか、はあ~~~~、雄一君の濃厚な匂い~、ぐへへ、こりゃ溜まりませんわ~」



由利原さんの顔が、蕩けきっていた。



「要、ストップ」



「やだ!」



「やだ! じゃ無いです! セクハラですよ!」



「やだやだやだ! もっと雄一君に、抱きつくの! 匂いも嗅ぐの~!」



「「「いい加減にしろ! バカキャプテン!」」」



三上さん、武田さん、部員の皆さん、総出で、由利原さんを、引き剥がす。



「もう! 皆、何するの!」



「「「それは、こっちのセリフだ、セクハラキャプテン!」」」



部員と由利原の言い争いが、始まる。



「雄一君。迷惑かけて、ごめんなさい」



武田さんが、頭を下げる。



「頭を上げてください、大丈夫です。それに、俺が来たせいで、皆さんに、ご迷惑をかけて、すいません」



武田が、頭を上げ、俺が、頭を下げる。



「雄一君………やっぱり君は、他の男の子と違うねえ」



武田さんが、そう言う。



「雄一さん! 武田さん! 大変です!」



三上さんが、慌てた様子で、声をかけてくる。



「どうしましたか?」



「由利原先輩と、野球部の皆さんが、乱闘をし始めてしまいました!」



見ると、殴り合いが、始まっていた。



「止めに行かないと!」



「そうですね!」



俺は、三上さんと、武田と一緒に、乱闘を止めに行った。



読んで頂きありがとうございます。

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