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男子が極端に少ない世界に転移し女装して、高校に通う話  作者: ゆう
第2章雄一皆に恩返しをする
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第94話俺の過去

94話です。ツイッター始めました! @75tBW0YwqQuvwAcです! フォローお願いいたします。

「雄一さん。お聞きしたいことが、あります」



「な、何かな?」



保健室にて、俺は、大勢の女の子に囲まれている。



「雄一さんは、何で私達に、優しくしてくれるんですか?」



千代が、皆を代表して、聞いてくる。



「前にも「納得出来ません!」そうか………」



俺は、しばらく考え



「皆が、俺に色彩を、つけてくれたからかな」



「「「色彩ですか?」」」



「私達は、雄一さんに、色をつけたんですか?」



「そうだね、理由は、俺の過去を、話す必要性が、あるけど、良いかな?」



俺が、そう言うと、皆、頷く。



「分かった。じゃあ話すね」



俺は、自分の過去を、話始めた。




□□□











スパーン!



「くあ!」



「何で、あんたみたいな奴が、生まれてくんのよ………」



女は、小さな少年(雄一)の頬を、思いっきり叩く。



「そのぐらいにしておけ、余り、騒がれると、厄介な事になる」



男が、そう言う。



「たく………こんなのが、何で私達の子供なのよ」



女が、そう言うと、男と一緒に、部屋を出て行く。



「うぐ………えぐ………ひっく」



少年は、泣いた。



「何で、僕ばっかり………」



少年は、そう言い、お腹を押さえて、立ち上がる。



「お腹すいた………」



少年は、そう言い、冷蔵庫の中を見る。



「何も無い………」



少年は、今日もかと、思い冷蔵庫を、閉める。



グウ~。



「はあ~」



少年は、ため息をし、部屋へ戻って行った。




□□□











「今日は、遅いなあ」



少年は、親の帰りが、遅いことが、気になっていた。



ピロン! ピロン! ピロン!



突然、電話がなる。



「何だろう?」



少年は、受話器を取る。



「はい、坂本です」



「もしもし、警察ですが、もしかして、君が坂本雄一君かい?」



「そうですが、警察の方が、どうして、電話を?」



「落ち着いて、聞いてほしい、君のお父さんと、お母さんが、事故で亡くなった」



「………はい?」



「確認の為、病院に、来てほしいから、今から、迎えに行くよ」




警察の人は、そう言って、電話を切った。



「………」



少年は、これから、自分は、どうなるんだろうと、考えていた。




□□□











「確認を、お願いします」



あの後、警察の人が、来て、少年は、病院に、連れていかれた。



「………父と母です」



顔を隠していた布が、取られ、顔を見た瞬間、少年は、そう言う。



「君は、これから、どうするんだい?」



「………」



少年は、何も答えない。



「ゆっくりと、考えると良い」



お医者さんは、そう言うと、部屋を出て行く。



「これから、どうするか………」



少年は、考えた。



「一人で、生きていくか」



少年は、そう決意し、お医者さんや警察の人に、一人で、生きていく事を、伝えた。



反対をされたが、少年は、押しきった。



それから、少年は、運命の出会いがある、あの日まで、一人で生きた。




□□□











「というのが、俺の過去だ」



「「「………」」」



皆は、悲しそうな顔をしていた。



「ちなみに、優は、この時、祖父の所にいたらしい、そもそも、小さい頃は、妹がいたり、祖父が、いたことなんて、知らなかったんだよなあ、知ったときは、かなり驚いたよ」



優を名前を出さないと、不味いので、ここは、嘘をつく。



「という訳で、子供の頃の色の無い人生から、色彩をつけてくれた皆に、俺は、感謝してるんだ、だから恩返しが、したいと思ったんだ、以上だよ」



俺は、そう言って、話を終わらせる。



「「「………」」」



「あの、皆?」



「「「ゆういぢざ~ん(ぐ~ん)!」」」



「うおっ!?」



俺は、全員に、囲まれ、何人かに、抱きつかれる。



「ゆういぢざん! づらがっだんでずね!」



「ゆういぢざんは、私達がささえますネ!」



「えっと、皆?」



俺は、皆が、落ち着くまで、皆に交代で、抱きつかれた。



読んで頂きありがとうございます。

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