第94話俺の過去
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「雄一さん。お聞きしたいことが、あります」
「な、何かな?」
保健室にて、俺は、大勢の女の子に囲まれている。
「雄一さんは、何で私達に、優しくしてくれるんですか?」
千代が、皆を代表して、聞いてくる。
「前にも「納得出来ません!」そうか………」
俺は、しばらく考え
「皆が、俺に色彩を、つけてくれたからかな」
「「「色彩ですか?」」」
「私達は、雄一さんに、色をつけたんですか?」
「そうだね、理由は、俺の過去を、話す必要性が、あるけど、良いかな?」
俺が、そう言うと、皆、頷く。
「分かった。じゃあ話すね」
俺は、自分の過去を、話始めた。
□□□
スパーン!
「くあ!」
「何で、あんたみたいな奴が、生まれてくんのよ………」
女は、小さな少年(雄一)の頬を、思いっきり叩く。
「そのぐらいにしておけ、余り、騒がれると、厄介な事になる」
男が、そう言う。
「たく………こんなのが、何で私達の子供なのよ」
女が、そう言うと、男と一緒に、部屋を出て行く。
「うぐ………えぐ………ひっく」
少年は、泣いた。
「何で、僕ばっかり………」
少年は、そう言い、お腹を押さえて、立ち上がる。
「お腹すいた………」
少年は、そう言い、冷蔵庫の中を見る。
「何も無い………」
少年は、今日もかと、思い冷蔵庫を、閉める。
グウ~。
「はあ~」
少年は、ため息をし、部屋へ戻って行った。
□□□
「今日は、遅いなあ」
少年は、親の帰りが、遅いことが、気になっていた。
ピロン! ピロン! ピロン!
突然、電話がなる。
「何だろう?」
少年は、受話器を取る。
「はい、坂本です」
「もしもし、警察ですが、もしかして、君が坂本雄一君かい?」
「そうですが、警察の方が、どうして、電話を?」
「落ち着いて、聞いてほしい、君のお父さんと、お母さんが、事故で亡くなった」
「………はい?」
「確認の為、病院に、来てほしいから、今から、迎えに行くよ」
警察の人は、そう言って、電話を切った。
「………」
少年は、これから、自分は、どうなるんだろうと、考えていた。
□□□
「確認を、お願いします」
あの後、警察の人が、来て、少年は、病院に、連れていかれた。
「………父と母です」
顔を隠していた布が、取られ、顔を見た瞬間、少年は、そう言う。
「君は、これから、どうするんだい?」
「………」
少年は、何も答えない。
「ゆっくりと、考えると良い」
お医者さんは、そう言うと、部屋を出て行く。
「これから、どうするか………」
少年は、考えた。
「一人で、生きていくか」
少年は、そう決意し、お医者さんや警察の人に、一人で、生きていく事を、伝えた。
反対をされたが、少年は、押しきった。
それから、少年は、運命の出会いがある、あの日まで、一人で生きた。
□□□
「というのが、俺の過去だ」
「「「………」」」
皆は、悲しそうな顔をしていた。
「ちなみに、優は、この時、祖父の所にいたらしい、そもそも、小さい頃は、妹がいたり、祖父が、いたことなんて、知らなかったんだよなあ、知ったときは、かなり驚いたよ」
優を名前を出さないと、不味いので、ここは、嘘をつく。
「という訳で、子供の頃の色の無い人生から、色彩をつけてくれた皆に、俺は、感謝してるんだ、だから恩返しが、したいと思ったんだ、以上だよ」
俺は、そう言って、話を終わらせる。
「「「………」」」
「あの、皆?」
「「「ゆういぢざ~ん(ぐ~ん)!」」」
「うおっ!?」
俺は、全員に、囲まれ、何人かに、抱きつかれる。
「ゆういぢざん! づらがっだんでずね!」
「ゆういぢざんは、私達がささえますネ!」
「えっと、皆?」
俺は、皆が、落ち着くまで、皆に交代で、抱きつかれた。
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