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現代魔法学史  作者: HYΣ(いゆし)
2/2

幼女の歓喜


「魔法の証明」より21年余り

人類にとって魔法は常識となっていた。


宗教的に受け入れ難かった者も

テストで赤点を取る者も

アフリカの貧しい子供たちさえ、

当然のように魔法を行使した。


様々な問題を抱えつつも魔法は着実に

人類にとって、必要不可欠なものへと変わった。

放射能への耐性も世代を経るごとに

耐性が強くなり大規模な魔法が

行使可能となっていった。


それに比例して年々、

魔法による犯罪が増加し

国が対応に追われていた…。


「と、まぁここまでが

 ヒトが魔法を使えるようになった経緯さ。」


「なぁ、(あらた)?誰と話してんだ?」


「ん?親愛なる読者の皆様に経緯の説明をだな…」


「ふーん、そんな事よりさぁ!

 明日の7/30は俺のカノジョの誕生日なんだわ!

 何をプレゼントすればいいかなぁ~エヘヘへ」


「おいおい…キモいぜ?光彦(みつひこ)

 公共の場でその顔は止めろとあれほど…」


「いいーじゃねぇーかよ!

 俺がデレちゃいかんのか!?」


「だからキモいって!」

----------------------------

コイツは"芦垣 光彦(あしがき みつひこ)"同級生の友人だ。


ちなみに俺は"大葉 新(おおば あらた)"警官を夢見る青年さ!

----------------------------


「そんなこと言わないでくれよ~

 こちとら真面目にプレゼント考えてんだ。

 お前も考えろや。」


「はぁ!?俺にそんな義務な…」


そのとき、突然目の前が吹き飛んだ。

何が起こったのか理解が追いつかない

さっきまでだらしない顔を晒していた光彦が

周囲の環境ごと跡形もなく消えていた。


「み…光彦?おい何処だよ!

 冗談言ってる場合じゃねぇよ!」


返事は帰ってこない。


「…嘘…だろ?」


膝から崩れながらも、

光彦を探し、辺りを見回していた俺の耳に

場違いな幼女の声が聞こえた


「あぁ、素晴らしきかな我が人生ッ!」


ふと我に帰り、声のする方を見た新は

想像を絶する光景と変わり果てた光彦の姿を

直視できず、直ぐに目をそらした。


「これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ

 これは夢だこれは夢だこれは夢だ」


呪文のように何度もそう呟いた

すると、突然目の前が真っ暗になった。


やっぱり読みづらいですか?

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