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9. うちのペットとお買い物

久しぶり(に感じる)のお休みに商店街へとお買い物に行く事になりました。


最近は、大型ショッピングモールが所々にできて、商店街が閉店を余儀なくされていると良く聞きます。

ですがうちの近所の商店街は、大丈夫です!

何故なら良心的なお値段にサービス、見ていて楽しい品揃えの豊富さに心安らぐ接客とゆったりできる飲食エリアと何時間いても飽きの来ない場所なのです。

後、近くにショッピングモールは、もちろんスーパーすら無いですから(笑


商店街を歩いていると馴染みの店員さんから声をかけられます。


「おっ、ピョニッコちゃん! 今日も良い野菜入ってるよ!」

「うちの魚も見て行ってくれよ、ピョニッコちゃん。」

「また、うちの客寄せやっておくれよ。」


・・・・主にピョニッコが。


「確かピョニッコをここに連れて来たの初めてのはずだけどどうして、皆知っているのかな?」

「ナオ、世の中は知らない事がいっぱいあるのよ?」

「それは分かるけど、八百屋さん達が知っている理由にはならないよね?」

「いひゃい、はにゃひて、はにゃひて。」


私は、ピョニッコの柔らかプニプニほっぺを引っ張り、聴取を行いました。


「仕方ないから話すわ。 ルミ子と一緒にお買い物に来ていたのよ。」

「へぇ、そうなんだ。」

「あ、ピョニッコちゃんだ! 今日は一人じゃないんだね!」


ピョニッコアウトー!!

八百屋の娘さんがお手伝いをしていて、ピョニッコに気づき声をかけて来て、真実が明るみに出てきました。


「どおいうことかな?」

「ち、ちがうのよ、これは、・・・・そう!忙しいナオに代わってお買い物を手伝ってたのよ。」

「ピョニッコちゃん、今日は、ミオちゃんと遊ぶ約束して「ナオミ!それ以上はダメよ!!」?」


八百屋さんの娘さんの言葉を途中で遮ったピョニッコを私がジト目で見ていると目をそらし、器用に口笛を吹いていました。

こんな解りやすい誤魔化し方するのテレビや本の世界だけだと思ってました。


「・・・・大家さんは、この事しっているの?」

「ルミ子ならあそこよ。」


ピョニッコが指さす方を見てもそこには何もありません。

しいて言うなら、柱の上に商店街の防犯カメラがあるくらいで、・・・・ん?

いやいやまさか・・・・。


「あの防犯カメラでいつもこの商店街をチェックしているらしいわ。」

「え? なんで?」

「この商店街もルミ子が貸している貸店舗なのよ。」

「え? 貸店舗ってここ全部?」


こくりと頷くピョニッコカワイイ! ・・・・って言ってる場合じゃない!

この商店街、何十店舗あると思っているんですか!!

大家さん、只者ではないと思ってたけどまさか、これほどとは。


何を買いに来たのかも衝撃の事実に忘れてしまい、ふらふらと商店街を歩く事しか出来ませんでした。

とりあえず、落ち着く為に喫茶店で一杯頂こうと思います。


「へぇ~、知らないうちにうさぎカフェなんて出来たんだ? ピョニッコに友達出来るかもね?」

「そ、そうね。」


ん?


「いらっしゃいませ、あ、店長、今日は同伴ですか?」

「お前の店かい~!!」


私が仕事でちょっと目を離している間にペットが店を構えていました。

夢でも見てるのかな?


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