8. うちのペットと日常
ピョニッコが家にやって来てから私の生活スタイルは、変わりました。
朝起きて、留守の間のピョニッコのご飯の用意をして、お仕事へ向かいます。
残業、定時、半々ぐらいの確率で帰宅し、着替え等を済ませて、お散歩で一汗流します。
帰って来ると大家さんが用意してくれた晩御飯を皆でいただきます。
いつの間にかピョニッコ大先生が大家さんに私の現状を説明し、今に至ったわけですが申し訳なさでいっぱいです。
食後に少し、お仕事をして、お風呂に入って、お仕事をして、就寝します。
そして、大家さんの「朝ですよ~」で起こされる日々を繰り返しています。
そして今日も・・・・
ああ~、朝食が美味しい;;
「ルミ子、今日の朝食は、なかなか美味しかったわ。」
「あらあら、お粗末様でした。」
「すみません!すみません!」
「良いのよ。」
大家さんの下の名前ルミ子って付いてたんだ、初めてしりました。
「そんなことより、そろそろ時間じゃないかしら?」
「あ、そうだった! でわ、すみませんがお仕事行ってきます!」
「「いってらっしゃい。」」
少し不安を残しながらもお仕事に向かいます。
仕事場では、いつもの様に社畜+パワハラ、セクハラを受けながら必死に耐え、永遠とも感じられたお昼休憩までの時がついに終わり、ストレスでお腹いっぱいの私は、近くの公園で瞑想をして過ごします。
そして午後の第2ラウンドへと出陣します。
途中で眼帯を付けたスキンヘッドのおっさん妖精が「立つんだ!」と言う幻聴も聞こえてきましたが第2ラウンドも無事に乗り切り、最終難関退社が待っています。
「宮園君、今日こそは、一緒に飲みに行くよね?」
「いえ、私用がありますので遠慮させていただきます。」
「連れないよ?宮園君~、どうせ一人なんでしょ?」
殺す!と殺意が沸いてきましたが必死に抑えて、華麗なスルーで会社から出て行きます。
お家に帰れば癒しのペットが待っているのです!
「ただいま~!」
「「おかえりなさい。」」
玄関に入ってすぐの所で待っててくれたピョニッコ。
愛い奴めと現実逃避をする暇も与えてくれませんでした。
「何をしているの? 早く着替えて行くわよ?」
その前に置かれている私のジャージを押してきます。
そこには、癒しは無かったようです;;
「いってらっしゃ~い。」
大家さんのに見送られながら地獄のお散歩に赴くのでした。