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7. うちのペットが寝かさない

夜遅くまで持ち帰り残業をこなし、ようやく寝れるとお布団に潜り込み目を閉じる私。

疲れからすぐに意識が遠退いていきます。

べチャ・・・・。

顔の上にもふもふで暖かいモノが覆いかぶさります。


「ナオ、寝るのはまだ早いわ。」


その声に私は、もふもふのモノを顔から引きはがし、目をゆっくりと開けました。

そのもふもふの正体は、って言う必要もないですね、ピョニッコさんです。


「明日もお仕事なので寝かせてください。」

「何を言っているの? 夜は、これからよ?」

「しっかり、23時には寝て、朝6時に起きるという人間的に規則正しい生活を送っているくせに?」


 ※兎は、夕方から朝方にかけて活動する動物らしいです。

 (たまに野生を忘れて、人間と全く同じサイクルで生活している子もいるらしいですが(笑)


「このままじゃ、私の威厳にかかわるわ。」

「急にどうしたの?」

「どうしたのじゃないわよ、早くパソコンをつけて、ボディービルダーについて勉強するわよ。」


私は、その一言で理解しました。

どうやら、ピョニッコ先生は、ミオちゃんにボディービルダーの説明を出来なかった事が凄く悔しかったようです。


「さぁ、早くインターネットのアイコンをクリックして、うさペディアのページを開くのよ。」

「うさペディア?」

「私の師匠兎が開設して、この世の全てをそこに書き記したページよ。」


ピョニッコ以外にも変な兎がいた~!!?

知らなきゃよかった事実と無駄に会員登録してないと見れないサイトだったりと私の頭の中は、いろんな感情でぐちゃぐちゃにされました。




「ふむふむ、ボディービルダーとは・・・・」


ピョニッコ先生は、真剣に解説を読んでいる様子。

私は、ピョニッコを膝の上に乗せて、パソコン操作を指示されるがままにして、必死に眠気と戦っています。


「ナオ、明日からお散歩トレーニングの量を増やすわ。」

「何でそんな事になった!?」


突然の一言に私の眠気も一気に覚めました。


「これを見なさい。 巷では、筋肉女子が増殖中って書いてあるわ。」

「それは、人の話では?」

「あなたの婚期を考えてのことよ。」

「グフッ……」


このタイミングで精神面まで抉られました。


「でも明日も仕事が・・・・」

「定時で仕事を終わらせて帰れば良いのよ。」

「それは・・・・」


私はその夜、残業ブラックを取るか、お散歩トレーニングを取るか悩んで一睡もできませんでした。

隣では、ピョニッコがすぴーと鼻を鳴らして、寝ていました。


 ※兎の筋肉量は、体重の50%以上と言われていて、とてもマッチョと言えるのではないでしょうか。

 (ただ骨が8%程度しかない為、骨折等をしやすいとの事。)


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