16. うちのペットがネット?
念の為に
※この作品は、フィクションです。
団体、個人とは、一切関係ありません。
正月イベントも一段落して、久しぶりに家でゆっくりと過ごしています。
ちょっと年賀状を出しに近くのポストまで行って戻って来たタイミングで小包が届きました。
「明けましておめでとうございます。 宮園さんのお宅でしょうか?」
「明けましておめでとうございます。 はい、そうです。」
「こちらにサインをお願いします。」
「・・・・? はい。」
ちゃんとお届け先の住所も私宛になっていました。
小包にAnasonと書かれていたのでネット通販とは、分かりましたが身に覚えがありません。
分からないまま小包を持ってリビングに行くとピョニッコからお呼びがかかりました。
「ナオ、ネット通販、初売りなのに私の欲しいモノ安くなっていないわ。」
「何してるの!!?」
「見て分からないかしら? お正月と言えば初売りでしょ?」
「確かに初売りは、お正月だけどそこじゃなくて! 何で普通にパソコン使っているの!!?」
「そこにパソコンがあったからかしら?」
「山があったから見たいに言わないで! ひょっとして、この小包も・・・・?」
「あら、届いたのね。 私へのお年玉。」
「お年玉って何!? 私のクレジットカードで勝手に注文しないで!!」
「細かいとは、気にしない方が良いわよ。 お年玉は、上げるものよ?」
「そうだよ! お年玉は、上げるものであって、勝手に取るものじゃないよ!!!」
私の言う事なんて無視して、ピョニッコは、小包の開封をせっせと行っていました。
中からは、高級干し草とか書いてある木箱が出てきました。
「木箱の中に干し草って何よ!! 新年早々私のキャパシティー超えちゃったじゃない!!!」
「ダメよナオ、そんな事じゃ今年乗り切れないわよ?」
「分かっているわよ!;;」
やっぱりあの兎神様の神社乗っ取り事件がいけなかったのでしょうか?
罰が当たりましたね。
でも私悪くなかったような気がするんですが?
「・・・・他には、何も注文してないよね?」
「・・・・注文してないわ。」
「今の間は何!? すごく嫌な予感しかしないのだけど!!」
「大丈夫よ、兎カフェの売れ行きも好調だから何も問題ないわ。」
このままでは、ヤバイです。
ペットにむしり取られて、路頭に迷うかもしれません。
パソコンにチャイルドロック?ペットロックをかけようと心に決めました。
「それに広告費もそれなりに入って来ているから心配いらないわ。」
「広告費?」
「これよ。」
開かれたサイトは、動画投稿サイトNewTube。
そこにピョニッコチャンネルとタイトルが表示されていて、チャンネル登録者数100万人を突破していました。
人気ニューチューバーかい!!
登録年月日が10年前だったのでかなりのベテランでした。
・・・・ん?
10年前?
何かがおかしいような?
出だしでキャパ超した私には、それ以上考える事が出来ませんでした。