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15. うちのペットと餅つき

まずは、朗報?があります。

えっと、この度、商店街のゆるキャラ・うさ○くんが誕生しました。

この前の商店街作戦会議で社長がスポンサーになると良いだし、満場一致で可決されてしまいました。

名前の由来は、この商店街のマスコットにいつの間にかなっていたピョニッコ(兎)とスポンサーである○○商事の名前からとってつけたそうです。

うさ○くんの姿は、白い可愛らしい兎が片手に地球を持ち、もう片方の手に牧草を持って、後光がさしているデザインです。

ピョニッコが説明した兎神様を社長が二つ返事で承諾されてしまいました。


商店街関係ない気がしますがスポンサー相手なのでもうどうする事も出来ません。

気にせずに年末年始の年越しイベントの準備を進める方が疲れない気がします。

イベントは、子供達も楽しめる餅つき大会やペットショップ協力のふれ合いコーナー、大人も嬉しい年末売り尽くしセールからの初売りセール耐久レース、カウントダウンイルミネーション、年越しソバ無料配布、商店街の一角に合った小さな神社を乗っ取った兎神社初詣など急ピッチで準備しています。

怪しい提案は、誰がしたのか言うまでもないでしょう。


皆の努力と大手企業がスポンサーに付いた事もあってか、なんとか当日までに準備を終える事が出来ました。

ちなみにピョニッコは、日の丸扇子を持って応援の舞を踊っていました。


「ナオ社長、これを。」


そっと手渡されるうさぎ耳。

うさぎカフェの従業員達が接客衣装(和服)にうさぎ耳姿で集まってきます。


「私は、しないって言ってたよね?」

「でもピョニッコ店長がナオ社長の特別衣装だって言ってました。」


実は、うさぎ耳以外に渡されていたモノがありましたが必死に目を背けていました。


「私にこんなフリフリのメイド服なんて着れるわけないじゃない!!」

「でも餅つき大会のコンセプトが。」

「いや、月の兎って事でうさぎ耳で餅つくのは、分かるけどメイド服いらないよね!?」

「ナオ社長がこっちの方は良いって言ってたじゃないですか?」

「バニーガールの服と比べてだよ!!」

「ナオ、落ち着きなさい。 私なんてすっぽんぽんよ。」

「うさぎだからね!! 普通の人間だと恥辱の極みだから!!!」


そう、今までの流れを更っと流していたのは、最初のイベント餅つき大会で私は、人生最大のピンチを迎えていたからそれどころではなかったからなのです。


「仕方ないわね、これで我慢するわ。」

「これは、極端すぎないかい?」


やっとバニーガールやメイド服を諦めて、手渡されたのは、ジャージでした。

流石に年越しイベントで主催者側がジャージ姿はどうかと思います。

普通の服で良い気がするのですが?


「もう、わがまま言わないの!」

「・・・・はい。」


何故か怒られてしまい、ジャージ姿でイベントに参加する事になりました。



イベントは、順調?に進みカウントダウンイルミネーションがまぶしいです。


「綺麗ね。」

「・・・・ソウダネ。」

「どうしたの元気ないわよ?」

「・・・・色々辛クテネ。」

「それなら兎神神社で厄払いしてもらうと良いわ。」

「・・・・ウン。」


出来て一年もたたない神社でご利益があるのかどうかも分かりませんがとりあえず、お参りしておきました。


ちなみに一人の犠牲者を除き

餅つき大会やふれ合いコーナは、子供達は大喜びでうさぎ耳を付けて、遊んでいました。

セールは、おばちゃん達が狩人の様な目つきで我先にと獲物を獲得していました。

カウントダウンイルミネーションや初詣なども若いカップル達が喜びを分かち合っていました。


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