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10. うちのペットに接客を

色々とツッコミたかったり、問い詰めたりしたいのですがぐっと飲み込み、ピョニッコが経営?するお店の中へと入ります。

中には、定番から珍しい種類まで色々な兎さん達がお出迎えしてくれて、癒されます。

店員さんも甘味処の様な和服の衣装で接客する姿がとても落ち着きます。


「ジェシカ、皆を集めてちょうだい。」

「わかりました。」


和服姿の似合う店員さんの名前がジェシカ!? 

源氏名ですよね? 本名じゃないですよね?

集められる接客と裏方スタッフ、と兎達。

さっきのジェシカさんを始め学生さんのバイトかな? ザ・和風って感じの可愛らしい子達ばかりです。

裏方スタッフの方達は、何処かで見た事あるような・・・・、商店街奥様会のおばちゃん達!?


「ナオ、順番に紹介するは、接客してくれたのがジェシカでその隣からアンジェリカ、レベッカ、ベルニカよ。」

「初めましてよろしくお願いします。」


うちのペットに接客を紹介してもらいましたがどう見ても雅人形やコケシを連想させる和そのものなのにやっぱり源氏名かな?と思っていると。


「店長こちらの方は? あ、もしかして新しいウエイトレスさんですか? でもそれにしては、年齢が」


私がクワァっと目を見開き、殺気を放ちます。


「ジェシカ、ナオは、こんななりしていて私の飼い主よ。」

「・・・・店長の飼い主? ・・・・社長!? ど、どうかクビにだけはしないでください!!」


こんななりってなんだ!!? 私はいたって普通だ!!

そして、私を社長と勘違いしたジェシカと言われた店員さんは、泣きながらすがり付いてきました。


「クビにしないから、とりあえず、落ち着いて?」

「ほんどうでづか!!」

「ほら鼻水拭いて。」

「ナオちゃん、社長だったんだねぇ。」

「え、いや、私は….」

「こりゃ、旦那に言っていつもサービスする様に言っとかないとね。」

「「「そうね!そうね!」」」


おばちゃん達が盛り上がってしまい、違うとは言いだせない雰囲気になっていました。


「キュウキューキュキュウ。」

「ん? これくれるの? ありがとう?」

「「「キュウ!」」」

「ナオ、この子達は、『今後ともよろしくお願いします。 つきましては、ささやかですがこちらをお納めください。』って言っているわ。」


リボンの付いた人参貰ったけれどこれってもしかしてワイロ!?

兎までしたたかな対応を!?


「これは、もう今の会社を辞めるしかないわね。 それか、二足の草鞋を履くかの二択よ?」

「私の未来が勝手に!? うちの会社、副業ダメだから!!」


私は、休憩に立ち寄った初めてのお店で社長にされ、転職を余儀なくされました。


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