6_賭け_
そして、今に至る
(阿木止、私が奴の攻撃を引き受けてる間に救い出せ、いいな!?)
(あぁわかった!)
俺は心の中でそうホワイトに返すと、倒れてるアイツと、護送車の中にいる副団長を助けに向かう。
他の仲間たちはと探しにいく余裕は今のところない
なぜなら、
「フハハハ、勝負から逃げたらいけませんねぇ」
俺を狙い定めるかのように五つのトランプがレッドジョーカーと呼ばれた男がピストルを打つかのごとく、感じで俺を撃ち抜くかのようにカードは弾丸のように迫り来る
普通だったら、無理ゲーで死んでいただろう。
しかし、俺は逆に気分が減なりしていた。
なぜかって、それは……
「あのキテレツ博士にまた、感想文書かなくちゃいけないなんてなぁ!」
「何?」
レッドジョーカーは好奇心混じりの驚きの声をあげる。
それでも依然として進む弾丸は何一つ速度を落とさず迫り来る。
理を反するものと似て違うものそれは
俺は怖いと思う、しかし、紅茶が好きなアフロでいまいち、ある意味異国情緒溢れる男はいったのだ
「俺の発明品は世界一だってな!まぁ使ってくれや」
念押ししていわれたその言葉を嘘臭く聞こえるのだが
まぁ使ってみるしかない、今は
「使わないで死ぬのはごめんだしな!」
俺は早速、奴の発明したものを使う。
発明家いわく、発明らしくないことをする変なやつ、彼の諺『は百回失敗して一回成功するより、奇跡で成功するのがベスト!』っていうのがポリシーで実証済みではないんだとか……
俺は腰に着けてる、機械にスイッチを入れる。
「どうか、成功してくれぇぇぇぇ!」
そして、スイッチを入れると俺の周りはSF作品にみられる、シールド発生装置らしい感じで俺の周りを包み込む、どうやら、機械としては使えるようだ。問題は次だ。
この理から外れたもの、奴だって、放ったものはカードつまり、トランプも理から外れた、奇跡と呼ばれるようなもんなんだ。
それをいくら、電磁砲や、機関銃とか、はたまた戦略兵器の最終兵器的なものを防いだとしても、意味はないものになるからだ。
俺は神に祈る気持ちでその光景を見る。
どうか、成功しますようにと……
神様なんて、信じちゃいない、だけど、今は祈るということ、科学が奇跡というものに対抗できるのかということを不安混じりに考えてしまったからだ。
技があった、確かあいつが着けた名前は
「『重力結界盾!!」
それをいい放つ
もしかしたら、頭をリンゴのようにぶち抜かれて死んでたのかもしれない、その声はもうなかったのかもしれない。
先の世界を認識するために眼をあける
そこは天国か地獄か、運命のダイスの数を確認して己の勝敗を確かめるかのごとく、
するとどうなったか結果は
「ふーふー」
俺の呼吸する音、どこか緊張のせいか息が粗い。
足はどうか?
どこかけだるく休みたいような気持ちに向かってる。
疲れを感じている。
額はどうか?
いまだに燃えてる火の焼き付けるような臭いと、煙の熱が伝わってくる。
つまり、俺は
「生きてる……の……か?」
「おい、阿木止!!」
はっとホワイトロードの声にすぐさま頭を切り替える。
駆け出してくるような音が俺の耳に聞こえてくる
「ほほう、面白い 、科学がカードを越えるとはしかし、近距離ならどうですか?スペード『刃ジャックナイフ』!!
銃口に力をいれる、幸いこの銃は四連装式バトリオットガン、カスタムメイドされたもので、普通の弾ではなく、対特殊バトル戦においての霊力を込めた弾を、込めてある。
俺自身はカードは持ってれど、特殊能力とかそんなものは持っていない。
しかし、踏んできた場数が違うという武器がある。
それを
「今、ぶつけてやるよ!レッドジョーカー!」
俺は目前に迫る、敵に引き金を引く、トリガー、その弾丸は四連装と呼ばれるように同時射出して、銃口の先から激しく火花を散らして、向かっていく。
「ククク、そんな通常弾が効くとでも!」
俺は思わず笑う
「それが普通じゃねぇ弾なんだよな」
「何!?」
奴は通常弾だと思っていたのだろうか、驚きの声をあげる。
そして、そのまま、弾は奴に向かっていく。
奴は後方に後ずさり、態勢を立て直す、惜しくも、ダメージは与えることはできなかった、だが
「ほほう、なかなかやりますね、貴方」
クククと後ずけのように笑う、さながら、それは焦ってるのかどうかもわからないポーカーフェイスのように
仮面に傷を与えることはできた。
「そうだな、俺は確かに魔法の力とかそんなもんはねぇが、工夫することはできる」
残念ながら、敵に教えてやることはないというので、心の中で言うことにする。
俺のさっき、放った弾は対魔法つまり、この世界の理から外れたものに対して効果を発揮するものだからだ。
だから、奴が回避行動をとるのも、懸命な判断だった。
「ほほう、つまり、私のトランプを通過するというわけですか、面白いですね、次回の演目の参考ということにしましょうかククク」
即座に判断するとは、奴はやはり格が違うというのは証明されていた。
「まぁなんでこの弾が普通じゃねぇかは企業秘密_」
そういいかけた時だった
「男の約束だからな」
「はっ!?」
俺の肩を叩いてにっこりと笑う男の顔
「おい!ホワイトロード言うなよ!」
ばらされてしまった……
「ほほう、そういうことですか」
相手にも理解されてしまった。
まぁ別にいいだろ!騎士道たるもの正直でなきゃな!という、言いぐさにため息をつかずには入れなかった、そういえば……
「おい、ホワイトロード差し入れは?」
「あぁもう渡してある」
「えっいつの間に!?」
俺は肩にかけてあったものが無くなっていることに気づく、もしかしたら、炎の中に落ちて消えていったのか、さっきのレッドジョーカーというものの攻撃を受けてダメになったのかとか考えたからだ。
「ということはつまり!?」
俺ははっとする。
つまり
「阿木止、お前が引き付けてくれた間に、私が回復魔法を少し施した。だから、無事だ」
俺は後方に目をやる、俺を呼ぶ声が聞こえたからだ。
「ちっしくじっちまってすまんな、阿木止、イテテテ……」
「あんましゃべらないでほしいっす……、」
「二人とも……」
二人が無事でなんといっていいかわからなかった。
二人が無事だということに本当に無事なのかという現実を疑いたくなるほどに、胸にしこりとなって残っていた不安が消え、意識が戦場から離れる。
でも、俺が言えることは
「阿木止!」
ホワイトが火花を撒き散らせながら剣で敵の攻撃を受け止める
「おっと、逃がしませんよ、クククク、遊びを楽しみましょうか?」
戦場の中に不気味な笑いを携えた奇術師が一人、マジックをしようかと、楽しみながら考えるような感じで、トランプをパラパラとシャッフルしていた。
「話は後だ!阿木止、今は戦いに目を向けろ!」
ホワイトの口調がいつになく、真剣さを放っていた。
つまり、ここには長くいたら、死が訪れるということなのだろう。
「他の仲間は_」
しかし、ホワイトロードは答えなかった、そして他の二人も……
「メテオストライク……」
指差す方向に、そういって、発動させる
それは警察組織とは違うどこか見覚えのある。
俺は遠くの方に視界を注視させる
「はっ!?」
俺は言葉を失うなぜなら、視界の先にあるのはもう……
「仲間なんですよ……」
俺の心が先程の不安を許せない憤りを感じずにはいれず、心をナイフでぶっ刺してしまいたい気持ちにかられた。
一瞬、時が止まって、ゆっくりと
「仲間が……」
俺の目にはメテオストライクで死んでいくもう仲間ではない顔が、一瞬うつり、悲しみを伴ったように見えて、すぐさま爆発の業火に消えていった。
心のどこかに、ぽっかりと穴が空いた気がしたのだった。
〈カード所有者における思念会話〉
カードを所持してるholderと呼ばれし者はそのカード形態によって、効果は様々で、俺の場合はヒーローカードであったために、話すことが可能で言葉で言わずとも、そのカードを所持してる場合はこのようにして、心の中で会話することができるのだった。反対にイビルカードというものは英雄とは逆の残虐者の事を指し、中には怪物だって出ることがあり、使用者が死亡する場合もある。




