表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1話「孤児院」

読んで頂きありがとうございます!!

もうgdgdですwwよくあるパターンをふんだんに使いますwww





外を見れば辺り一面真っ白。




部屋の中にいる俺でも、寒いことは容易に伺える。


そんな中で雪合戦やらなんやらして遊ぶ、俺と同じ"境遇"の子ども達。



年齢もばらばら、性別もばらばら、容姿もばらばら。

だけど、俺達に共通して言えること、それは親、がいない。



つまり言うところ、此処は孤児院。



捨てられたり、親が殺されたりと、色々な理由で食えない子等が集まっている。



「レイはお外で遊ばなくてもいいの?」



窓を見ながら物思いに耽っていると、外で遊びたいのと勘違いしたのか院長が声をかけてくれる。


ちなみにこの孤児院には院長の他に5人もお手伝いさん?がいる。ボランティアではないと思うので俺たち12人の分の食費も合わせ、院長は相当稼がなくてはいけないことになる。

だけど俺たちの前ではいつも笑顔だ。



「いや、寒そうだなって思ってただけ」



院長の問いに答える。相変わらず可愛げのない返事になってしまった。

しかし院長は特に嫌そうな顔をせず、そう、と言って遠ざかる。



……たまに、たまにだが、院長はどことなく俺を見下すような目でみることがある…。いや、きっと疲れているんだろう、院長ももう若くないんだしな。



どことなく失礼なことを考えつつ、座っていた椅子からおりる。


もうすぐで夕飯の時間だ、みんな帰ってくるだろう。






ーーーーーーーーーーー







「さあ、みんなそろったわね!!…神に与えられしこの地の作物を日々食せることに、感謝します」

「「「感謝します!!」」」



院長の言葉に合わせ、俺たちも声を揃えて言う。今日の献立はダックと言う鳥をふんだんに使った鳥のステーキと、かぼちゃの煮物だ。なかなか美味しい。



食べ終わると、体を洗い、すぐ寝る準備をする。体を洗うといっても庶民なら誰もが使っている【洗浄魔法】だ。少量の魔力、を使い体を清める。やり方は簡単、自分の中の魔力を感じ取り、呪文を唱えて呼応させればいい。

魔力は誰しもが必ず持っているもの、才能によって違うが。



ふと視線を感じ、振り返る。そこには同室のナヤがじーっと穴が空きそうなほど俺を見ていた。


「レイっていっつも無詠唱だよね~凄いなぁ~~」


本当に思っているのかいないのかわからんが、そう、俺はこの洗浄魔法を詠唱なしでやっている。単に面倒いから言わずにやっていたらできた、みたいな?


詠唱の場合は洗浄、とか言えばできる。個々の自由だ。

……ていうか、


「無詠唱ならお前もできるだろ」



ビシッとチョップをいれながら言う。確かナヤだってできるはず。


「いてて…レイより早くできないよ…あー痛いなぁ、痛いなぁ」



栗色の髪を抑えながら、同じ茶の目を痛そうに細める。うん、完全に痛くないだろ、お前。


「……あはは、こんなやりとりも今日までなんだね…」



俯いたナヤの目にうっすらと影がかかる。今日まで、か。



「…そうだな」






俺がこの孤児院に来たのは2歳くらいの頃。気がついたら雪の中にいて、凍え死にしそうになったとき、院長先生に拾ってもらったのだ。



そのときにはもうナヤは孤児院にいたかな?いっつも話しかけてきてたっけ……今考えれば同い年は俺とナヤだけだったな。


それも今日で終わり、俺とナヤは13になる。明日、孤児院を出なければいけない。

それはこの孤児院のしきたりでもあって、他の孤児院もそうだと思う。たぶん。


別々の馬車に乗るから、ナヤとちゃんと喋れるのは今日で最後。



ナヤは東の方へ、俺は西の方へ。





……またいつか会えるだろうか。








献立適当ww部屋は二人部屋です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ