1話「孤児院」
読んで頂きありがとうございます!!
もうgdgdですwwよくあるパターンをふんだんに使いますwww
外を見れば辺り一面真っ白。
部屋の中にいる俺でも、寒いことは容易に伺える。
そんな中で雪合戦やらなんやらして遊ぶ、俺と同じ"境遇"の子ども達。
年齢もばらばら、性別もばらばら、容姿もばらばら。
だけど、俺達に共通して言えること、それは親、がいない。
つまり言うところ、此処は孤児院。
捨てられたり、親が殺されたりと、色々な理由で食えない子等が集まっている。
「レイはお外で遊ばなくてもいいの?」
窓を見ながら物思いに耽っていると、外で遊びたいのと勘違いしたのか院長が声をかけてくれる。
ちなみにこの孤児院には院長の他に5人もお手伝いさん?がいる。ボランティアではないと思うので俺たち12人の分の食費も合わせ、院長は相当稼がなくてはいけないことになる。
だけど俺たちの前ではいつも笑顔だ。
「いや、寒そうだなって思ってただけ」
院長の問いに答える。相変わらず可愛げのない返事になってしまった。
しかし院長は特に嫌そうな顔をせず、そう、と言って遠ざかる。
……たまに、たまにだが、院長はどことなく俺を見下すような目でみることがある…。いや、きっと疲れているんだろう、院長ももう若くないんだしな。
どことなく失礼なことを考えつつ、座っていた椅子からおりる。
もうすぐで夕飯の時間だ、みんな帰ってくるだろう。
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「さあ、みんなそろったわね!!…神に与えられしこの地の作物を日々食せることに、感謝します」
「「「感謝します!!」」」
院長の言葉に合わせ、俺たちも声を揃えて言う。今日の献立はダックと言う鳥をふんだんに使った鳥のステーキと、かぼちゃの煮物だ。なかなか美味しい。
食べ終わると、体を洗い、すぐ寝る準備をする。体を洗うといっても庶民なら誰もが使っている【洗浄魔法】だ。少量の魔力、を使い体を清める。やり方は簡単、自分の中の魔力を感じ取り、呪文を唱えて呼応させればいい。
魔力は誰しもが必ず持っているもの、才能によって違うが。
ふと視線を感じ、振り返る。そこには同室のナヤがじーっと穴が空きそうなほど俺を見ていた。
「レイっていっつも無詠唱だよね~凄いなぁ~~」
本当に思っているのかいないのかわからんが、そう、俺はこの洗浄魔法を詠唱なしでやっている。単に面倒いから言わずにやっていたらできた、みたいな?
詠唱の場合は洗浄、とか言えばできる。個々の自由だ。
……ていうか、
「無詠唱ならお前もできるだろ」
ビシッとチョップをいれながら言う。確かナヤだってできるはず。
「いてて…レイより早くできないよ…あー痛いなぁ、痛いなぁ」
栗色の髪を抑えながら、同じ茶の目を痛そうに細める。うん、完全に痛くないだろ、お前。
「……あはは、こんなやりとりも今日までなんだね…」
俯いたナヤの目にうっすらと影がかかる。今日まで、か。
「…そうだな」
俺がこの孤児院に来たのは2歳くらいの頃。気がついたら雪の中にいて、凍え死にしそうになったとき、院長先生に拾ってもらったのだ。
そのときにはもうナヤは孤児院にいたかな?いっつも話しかけてきてたっけ……今考えれば同い年は俺とナヤだけだったな。
それも今日で終わり、俺とナヤは13になる。明日、孤児院を出なければいけない。
それはこの孤児院のしきたりでもあって、他の孤児院もそうだと思う。たぶん。
別々の馬車に乗るから、ナヤとちゃんと喋れるのは今日で最後。
ナヤは東の方へ、俺は西の方へ。
……またいつか会えるだろうか。
献立適当ww部屋は二人部屋です。