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1-⑤

 やっと一日目が終わった

 駅までの道のりを一人帰りながら・・・

 駅・・・遠すぎるんですけど!!って突っ込まずにはいられない。

 まぁ、受験の時から思っていたことなんだが・・・駅から徒歩15分。

 ・・・15分だとっ!!!なぜ、オレはこの学校を選んだんだろって心底後悔したわっwww

 駅まで歩き、電車に揺られ、降りたら自転車で・・・と、家まで結構な通学時間なんだよなぁ。

 でもね、俺の学力では、公立はココがベストだったんだよ。そこそこ良いけど、そこそこ止まり。もう一つ上の公立高校では、俺の・・・『英語だけしか点数が取れない程度の能力』ではかなり危険だった。地元の高校だっただけに、もう少し勉強しておけば良かったって思ったもん。

 

 え?なんで、英語だけって??


 よくぞ、聞いてくれた!!(←誰も聞いてません。)いや、言わせろよ、おまいら!!

 塾に行ってたことは、すでにご存知のとおりだよな!その塾での英語の講師がな・・・・

 すこぶるエロかったんだよっ!!

 エロかったんだよっ!!!(←大事なことなので、2回言ってます。)

 いい点数取ると、凄く褒められてなでなでしてくれるので・・・

 頑張ったっ!!

 エロは偉大ですっ!

 男の子は、純粋だから・・・エロは、力だっ!!!!

 そんなエロい事を考えながら、駅までの道のりを使って、今日の自分を振り返ってみた。

 色々と、あんなことやこんなことがあったけど、かくかくしかじかだったけど・・・

 大丈夫だったか、オレ?

 名前の事もあって、目立たないように、目立たないようにっ!!努めてたが、今振り返ると・・・


 『くそ目立ってたんじゃんっ?』


 あぁっ!!ヤメテっ!やーめーてぇーーっ!!!

 そんな突っ込みいらないっ。


 『目立つとか、目立たないとか。そんなものは、もはや・・・どうでもいいっ!!』


 もう穴があったら入りたい!さらに言ったら・・・

 だって、よく考えてみてくれっ。


 始まりに笑われ。

 笑われて終わる。


 あぁあああーーーーっ!!

 こんな高校デビュー嫌だっ!やり直しを要求するっ!!

 もう、どうにもならんけどもwwでも、どうしてこうなった!?

 始まりに笑われるのは、まぁ名前からしてこうなるかもとは思っていた。 最後の締めが、アレはないだろうがよ~・・・とほほ。(とほほとか、本当に言う日が来るとは。)

 このままでは、ギャグ要員より酷い!←オマエギャグ要員確定な!

 明日からは、そういう風に見られながらの高校生活になるのか・・・

 もう、こう叫ぶしかないよなっ!!

 ふ・・・


 「不幸だぁーーーーっ!!!」


 「ぅわっ!!!」


 「えっ?」


 驚きの声がして、その声のする後方を振り向くと・・・


 ・・・・・・


 うん、人がいる。人がいるね・・・。人が・・・いた・・・ねぇ~www

つうか、でかいなぁ。


 ・・・・・


 「だ・・・大丈夫?」


 ・・・・えっと、誰??

 ・・・・・・

 俺が、無言で立ち尽くしてしまったので、その誰だか分からないその男子は、そのまま言葉を続けた。


 「えっと・・・いきなり叫んでたから、びっくりして。今から帰りなら一緒に帰ろうよ摩路君。」


 ・・・・・・・・・えっと、誰だっけ?

 ・・・・・・・・・

 俺が、いまだに無言で立ち尽くしてしまったので、その誰だか分からな(cy)


 「???これから、帰るんだよね?っていうか、駅まで遠いよねぇ~!」


 ・・・・・・・・・・・えっと、誰だっけwww

 俺が、ずっと無言でい・・・・・


 待てぃっ!!!


 もういいだろ?そうだよなwえっと。

 そして・・・大事な事は、分かった!しつこいぞ、そろそろwww

 もぉーーーっ、こいつは誰だ!!っ

 ってことで、こんな知り合いいたっけ?俺の名前を知っているって事は・・・だ。もしかするとクラスメートかもしれないって思ったけど、正直あまり覚えていない。

 覚えているとしたら、コントをやってたw3人組と、ゴンザブロウと、うふふふふ(はぁと)くらいだぞっ!!

 あぁ、あとヤンキーに「キモい」発言した、ショート髪の背の高いすげぇ女だけだなw名前は知らんけどw

 更に言えば、友達なんかいないっ!

 中学では、もう一人でぽつんと忍者顔負けの勢いで、気配を絶っていた・・・悲しい事にな!!

 その俺の名前を、知ってるだと?

 ここまで来ると、コミュ症の俺としては、ごまかし方すら分からんw

 ので、正直に物申すことにした。


 「えっと、なんで俺の名前を知ってる?」


 話し出そうとしてたそのモーションも無視ぶっこいて、さっき言われた質問さえも無視して、いきなりな質問をした。


 「何かあ・・・・って、ちょっ!!」


 その巨体に沿ったでっかい口をあんぐり開けたまま・・・固まった。

 おぉ、コレが伝説の・・・ウドの大木かwww


 「いやいやいや、学校説明会で一緒だったでしょ?その時一緒だった『小坪』だよ!」


 ・・・・・・


 ???????


 えっと、学校・・説明・・・会。学校説明会・・・・・

 あぁ、そういえば・・・あったな。

 そして、思い出した。


 でっかいのに、小さいのかってw




 「学校説明会」

 体育館に集められて、それぞれの学校に行く人への簡単な説明と、交流会みたいなものだった。

 どうでもいいとか思って、話半分しか聞いてなかった。

 俺が、通うことになる大兎高校には、200人くらいいる帝紅中学から、なんと5人しか行く人がいなかった。どんだけマイナー高校なんだよwそして・・・


 『5人しかいない。』


 これだけは覚えてた。だって、戦隊モノっぽいだろっ!俺は、こういう覚え方しかできん!なので、顔や名前は覚えてないけど、そこだけは覚えていた。そこだけはっ!

 さらに言えば・・・・


 今更になっての、高校名の発覚っ!!!


 ・・・・・・

 

 流石としか言えなくない?晒していいのかって話でもあるけどさ。←誰も見ないってのw

 だがコレが、オレ流!ウーロン茶でお茶漬けサラサラだよっw

で、そんなプリ○○ア5(←戦隊モノは、どこいったw)の中にとてもでかい、ぬりかべみたいな人が・・・


 「小坪です。クラスが一緒になるかどうかは分かりませんが、よろしくお願いします。」


 ちょっ!?

 (こんなでかいのに、【小】坪かよっ!!!)

 って突っ込みそうになった。

 そして、さらに悲劇は待ち受けていたのだ。

 なぜ、この高校への進学者が少ないのか・・・俺は、簡単にこの高校に決めてしまったのをすっっっごく後悔したのを一生忘れないだろう・・・




 「あぁ、思い出した・・・かもしれない。」

 「ちょっ!!かもしれないって何?もう・・・まぁいいや。」

いいのかよっ!!!

 「でも、凄いよね。改めて思うけど、この制服・・・」


 おまっ!?何、このスルースキル!?話題が180℃を越えてるぞっ!!

いやいや、俺もこの急展開についていけなくて、温暖化させちまったぞwww

 ま・・・まぁね。


 「このピンクって言っていいのか、白って言っていいのか。凄いとしか言えないよね?もう白でよかったのに。っていうか白だったら格好良いよね!!」


 えっと・・・・

 こいつ・・・・馴れ馴れしい!!!うざっ!!

 俺にどうしろ・・・とw

 このぬりかべの事は、本当に全く予備知識がないからなぁ。中学の頃は、一度も同じクラスになったこと無いし。あまり話したくないんだが

まっ、いいっか。こちらもスルースキルを発動しよう。


 「そっ。んじゃっ!」


 かなり素っ気ないけど、なんか疲れるんでwってさらっと流した。


 「・・・ん、はっ!でも、カレーとか食べて制服についたら汚れ落ちなくて、逆に格好悪くなったりね。あぁ、ピンクでもさほど変わらないね!あははっ。」


 さくさく先に歩いてたら、たったか付いてきて会話が続いてる・・・・

俺、153cmしかないんで・・・どんだけ脚の回転数を上げたと思ってるっ!!

 あぁ、もう少し大きくなってたら・・・・○大ハンバーグ食べなかったせいなのかっ!

 もうね、カズオは回り込まれてしまったんだろうね。この難敵を倒してしまわないといけないのか・・・いや、無理そうだ。電車同じみたいだしなぁ・・・・

 待てよ、電車か!


 「俺、カレー苦手なんで。」


 とある考えが浮かんで、会話に乗っかってみた・・・ら・・・


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