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1-②

 ・・・おまいら待っていたんじゃないか?ここで、やっと女の子が登場だ?


 ・・・・・・


 一つ言っておこう。

 「おまいら」というのは、友達だ。



 そう!

 カラ友なのだっ!!


 ありきたりなのは十分承知の輔だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも寂しいものだな。

 寂しいから、つい夜空を見てしまうだろ?←えー

 だが、いいのだ。これが、いいのだよ。だってそうだろ?

 自分に最高に都合のいい友達が、ある意味俺であり、俺でないかもしれない存在である俺の別人格と言っていいかもしれない。そんな都合のいい友達を当たり前のように許容しているのだ。

 独り言が多いのも、そういう理由なのだ。←どういう理由だw

 自分で自分に突っ込むのも朝飯前だし、空気も読み放題だっ!www


 もう一度言っておこう。

 おまいらは、同士であり友達・・・なのだと!うん。色々と破綻はしてるから、異論は認めるw


 さ・・・さぁ、リアルに戻ろうかwww

 黒板には、ありえないくらいの大きさで力強く書かれた・・・


 「席替え」


 の文字と、堂々と隆々とそびえ立つ担任ライガー。

 

「さぁ、始業式が終わったら、さっさと席替えをやるからな。」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 はぅあっ!!

 そうか、今からか!地獄の超長スピーチが恒例?の校長挨拶他が!

 さぼりてー。サボタージュりたい!←言いたいだけw

 そんなことを考えていたら・・・・、


 「教室の外で出席番号順に並べっ。並んだら少し待機っ。1組から順に体育館に入っていくから、俺たちは1番目だな。ハッハッハッハ。」


 何故笑う?

 そして、なんてアメリカンっ?ww

 そんな偽米ライガーを見ながら、けだるく教室を出ようとした。



 俺はなぜ、「出ようとした」とか思ったんだか・・・

 このモブにもなれない、背景以下の男に何を期待する?まったく持って、そんなフラグはありませんでしたwww



 ドンッ!!



 「ぁぃたっ!?」

 「いってぇーーっ!!」


 何だよ、このフラグ!


 相手を見た。

 もうな、声でネタは割れてんだけどな。ここでは、声が聞こえないからな。さすが脳内。勝手に女声変換してしまうとは・・・・


 はっ!?ちょっと待て。

 目の前にいるのは・・・???


 「すまん。」


 脳内では、混乱真っ只中だが・・・なんとか演技できたようだ。男だとは分かっているのだが・・・?


 「おぉう!気をつけろよっ!!・・・・

 あっ、お前・・・マジやんっ!マジで?

 はっはっはぁ~www」

 

 笑い事ではないぞ、なぁ?

 相変わらず、初対面はこう来るか。

 まぁ、いい。

 こいつの容姿は嫌いではない。好きだ!


 「ぉ、おう!まぁ、マジだ。」


 背の小さなこいつは・・・確か、トウトゴンザブロウだった・・・はず。


 ゴンザブロウって名前で吹いてた奴いたけど、圧倒してたという・・・

 「名は体を成す」って言うが、まさしく見た目からでは想像できない剛毅な奴だった。

 笑った奴らに向けて、というか全体に向けて、

 「あぁ?人の名を笑うとは、失礼な奴らだな?あぁん?そうだよな、先生よぅ?」

 だったからな。先生も、「敬語を使えコラぁ。まぁ、名を笑う奴は放課後特別授業な。ははは。」だったからなwなんて似た者同士なんだ。

 まぁ、こいつのおかげで俺の自己紹介の時は、大爆笑間違いなしだったはずなのに・・・

 そこそこ静かなものだったという人生初体験を経験したのだった(照)←なぜ照れたしw


 「名前で笑ったわけじゃないぜ?愛想笑いだコノヤロー!」

 ニヤリとしながら、ゴンザブロウは言った。


 きゅん!!


 あれ、俺・・・ときめいてる?ちょっと待て。何だコレ?

 嬉しい!!

 いや、待て待て待てwwwどこのBLだよ?薄い本でちゃうぞ?

 ありきたりだと罵られてもしょうがないが、本当に見た目が可愛いんだよ!


 だが、男だ!



 物言いや、態度は凄く男らしいのに、こう心が反応するというか、背が低くてちっちゃいから、仕草が偶にカワウィーねっ!!というかwww←ちっちゃいの好きだからw



 だが、男だっ!!


 

 と、少しだけ妄想に耽っていると・・・


 「俺の名前も結構きてるが、お前の名前もきてんなぁ~、へっへっへ。まっ、これも何かの縁だ!改めて、俺は『豆戸 権三郎』だ!よろしくなっ。」


 なぜか、4次元あたりに意識が飛んでた俺の前に、手が差し出されていた・・・

 

?????


 いったい何が起こっている。ぼくは分からず、そのままボーっとしていると・・・


 「ちょっ!?何だぁ、ボーっとして?・・・・握手だよ握手っ!!」

 構わずぼくの手をとって、握手を数回繰り返す。

 「へいっ!タン、タン、タンっ・・・・っと!」


 握手から、そのまま胸の辺りに持ち上げて、1回2回3回と握りなおす。

(くぁwせdrftgyふじこlp;!?)

 うわぁ~、漫画やアニメや・・・リア充みたいな事をしてるよ、ぼく・・・

 呆けてるのに、顔が熱くなってるのが自分でも分かる。

 やべぇ、なんかニヤニヤしそう。


 「なんだ?熱でもあんのか?顔赤いぞ?はっはっは。」


 言いながら、僕の背中をバシバシ叩いてくる。


 「かはっ!何でもないよ、そ・・その、僕の方こそ、よろしく・・・な?」


 語尾が小さくなりながらも、何とか答える。やべぇ、少し素が出てる・・・


 僕とか言ってっし、俺。


 つうか、こいつ・・・何度も言うが!


 可愛すぎるぞ、容姿がぁぁぁあっ!!!!!!


 「にっしっし!んなら、また後でな!」


 出席番号順に並ぶため、権三朗は前へ行こうとして足を止めた。


 「俺のことは、ゴンザブロウでいいからな!俺もお前をカズオと呼ぶっ!じゃっ。」


 最後に、惚れてしまいそうな渋い声と言葉を残して、ちっちゃ可愛いその 漢は、今度こそ前に並びに行った。

 肩まであるサラサラな髪をなびかせながら、少しいい香りを置き去りにして・・・


 「・・・・・・・・・・・・・・・・」


 なんだ、何が起こっている。

 

 神は、


 神は・・・存在していたのか?



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