とある世界
鬱と想われる表現が多々ありますのでご注意ください。
とある世界線の世界アンベル。
そこでは二大強国が日々血で血を洗う争いを、戦争をしていた。
二つの国はそれぞれの分野に特化している。
科学至上主義国家ネルビス。
魔法至上主義国家カーラ。
二つの国家は異なる文化で進んでおり、互いが互いを否定しあっている。
魔法の国カーラは科学は神の想像した万物を犯す行為であるっと宣言し、科学の国ネルビスは神は空想で有り、万物を創造、構築するのは科学の摂理だと宣言している。
互いの主張は平行線を辿り、自分たちが正しいと日々戦争を行なっている。
しかしその戦争にはルールが有った。
戦争は決められた場所でしか行なってはいけない。
戦争は一日置きに開戦し、停戦中は負傷者、死者を片付ける。
各軍の進軍具合は戦争一時中断地点までとする。
各陣営の本部が落とされた時点で戦争は集結する。
これには第三国であり魔導工学中立国のアーチェが担当する。
アーチェとは科学と魔法が交じり合った他の二大強国とは遅れている国である。
本来相容れない二つの技術を合わせるのは難しく、遅れているのだ。
戦場にはアーチェが創りだした大規模科学転送魔導陣が敷かれているため、進軍具合はそれに保存され、停戦と開戦と同時に同じ場所に転送される。
そしてこの物語はとある少女の悲しく、憎悪に満ちた物語。