1つ目のスキル
「白銀服部 レベル??
武器?? スキル??
防具?? 魔法??
装飾品?? 」
町のあちこちが壊れていっている
全て服部の一撃によって破壊されている
「魔王!!!緊急事態だ」
「今ワシ映画見てるけどそれより大事なこと?」
今回ばかりは魔王の冗談に本気の殺意を感じた
「レベル??の主人公に追われている」「転送してくれ、命が危ない」
魔王はスープだかコーヒーを吹いた
「ごはっ、ごほっ、レベル??だと!?本当か!?」
「いいから早くしろよッッっ!!!!!!!!!!!!!」
達也が珍しく怒っている、そしてかなり取り乱している
それを感じた魔王は
「分かった!ただ5分ばかり時間がかかる」「なんとかしのいでくれ」
5分
絶望だ
そんな長い時間コイツから逃げれる訳がない
さらに最悪
他の主人公たちにも追われている
つまりこの世界での服部は相当な有名人かカリスマがある(カリスマは昔からあるか)人物と言う事だ
服部の敵は主人公全員の敵と言う訳か
スキルを身につけておくべきだったとこの時に後悔した
すでに、いくらかの遠距離魔法にかすり、腕や脚に傷を負っている
脚に深く当ればそれこそ動けなくなりゲームオーバーだ
それにミクシーに被弾するのも避けなければ!!
5分ってこんなに長かったっけ?
そう感じたのは、壁の行き止まりにたどり着いてから
いくつもの曲がり角を曲がり息を切らしながら、とうとう行き止まりになった
「はぁ、はぁ、はぁ」
なんでお前は息一つ切らさずに追って来れる!?
「はぁ、はぁ、服部、久しぶりに会話で来て良かった」
「ああ、俺もだ」「だが、勇者という立場上、お前を殺さないといけない」
やっぱり助からないか・・・
それに服部につづき、他の勇者たちもゆっくりと近づいてくる
凄いプレッシャーだ・・・
極悪人にでもなったのか、俺?
「さよならだ、達也」
ゲームをやっていて最上級魔法ってあるじゃん?
なんか今、あれより凄そうなのがこっちに飛んでくるんですけど
どうしよう
ってもういいや
潔く死のう
かなり大きい球型の炎魔法は俺に目がけて飛んでくる
服部の後ろに居た主人公たちも魔法の規模に驚いている
ズガァァァン!!!!
大きな音が轟いた
まるで雷が目の前に落ちたかのように
「!?」
あれ!?
俺、生きてる・・・
達也の目の前に大きな背中が立っていた
いつもふざけている奴だ
「待たせたな!達也君!!」
「魔王!!」
服部が繰り出した大きな魔法を片手で弾き飛ばした魔王
いくらかの勇者は、「あれが魔王」と言って恐怖の顔を浮かべている
「まさか達也、お前が魔王の元にいるとはな」
「ワシの主人公を随分可愛がってくれたな!!」
「命を賭けろよ!!!小童共!!!!!!!!!!!」
魔王が静かに、しかし重く強く鋭い眼光でそう言う
瞬間、服部以外の勇者が尻もちをつき、すくんで動けなくなる
達也も立ってはいたが、冷や汗をどっとかいていた
味方が来たハズなのにダラダラ背中に汗をかいていた
これがあの魔王なのか!?
「魔王、今お前と戦ってもいいがタダでは済まなさそうだ」
「お前は利口だな、青年よ」
魔王はスッと手をのばし、何かを念じる
すると、ブラックホールのような塊が空間から現れる
「達也、次会った時がお前の最後だ」
「服部、次は俺も逃げない」
お互いにそう言い、達也は魔王と共にブラックホールの中に消えていった
・・・
・・・・
魔王城
「ガッハッハッハ、達也君」「これでスキルを身に付ける気になったか!?」
普段からそういうふうに笑えよ
「あんた、ワザと助けるのを遅らせたな?」
「あ、バレた?てへっ」
先程の気迫を持った魔王とは一転、もう酔っ払いのじじぃと大して変わらない
それにあんだけ早くブラックホールが作れて、瞬時に移動できるのだから
俺がいた町に行くのだって5分かかる訳がない
ちっ、なんかしてやられた気分だ
「本当は魔女だけでいいと思ったが、レベル??は流石にキツイかと思っちゃってさ」
はー、今くらい普通にしゃべれ
「あちしがあんなところに行ったら死にに行くようなものですじゃ」
「まーそうだのーー」「ワシも死ぬかと思ったし、実際」
やはりな
いや、馬鹿にしている訳ではない
レベル70~80くらいで全クリできるRPG(まあ例外もあるだろうし、あくまでゲームの話だが)を前提に考えるとレベル99超えの??なんて、魔王でも勝てる気がしないからな
むしろ逃がしてもらえなかったら、魔王共々全滅だったと思う
・・・
・・・・
とまあその後の色々なやり取りで今は魔王の部屋
「とりあえずスキルを1つ言ってみ」
なんだよ言ってみって・・・
「ああ、魔物をスカウトする能力だ」
「なるほど、確かに良い能力じゃな」「ただし1度スキルを身につけたら2つ目はしばらく会得できない」
「なんで?」
「疲れるからじゃ」
会得するのにそんなに苦労するのか?
「ワシが」
お前の事かよ!
「考えてもみろ!強力なスキルを普通に1つ身につけようと思ったら一体何年かかる?」「それを一瞬で会得するんだからワシも相当魔力を使う」
まあ、確かにな
「なら、お前がスキル収得した方が早くないか?」
「だから最初にも言った通り、魔王は主人公に倒される運命だって」
・・・・うん、まあそうだろうな
「それにワシはもう3つ使ってしまった」
そのスキル、興味があるな・・・・
「ほう、興味があるような目じゃな」
くっ、なんかムカつく
「1つは、強力な上級魔法」とドヤ顔
さっきのあれか、ってドヤ顔止めろ
「2つは、ブラックホールによる瞬間移動」とドヤ顔
なるほどな、ってドヤ顔止めろって言ってんだろ
「3つ目はな・・・」
3つ目はもっと凄い何かか?
「3つ目はな・・・凄いぞ」
盛っているが大丈夫か!?
だが、一応期待しよう
「3つはワシに女が必ず惚れる催眠術じゃ」とドヤ顔
死ね
もう死ねよ
さっき死ねばよかったのに
何が女が必ず惚れる催眠術だ
もっと真面目な事に使えば、結果違っていただろうが!!
「ちょっ、何その冷たい目」「ってもう時間がないから発動します」
「平岡達也、1つ目のスキル女が必ず惚れる催眠術」
ん?
お前今なんつった??
「てめーーーなんて事に能力使ってんだ!!!!」
「じゃなかった」「モンスタースカウト能力!!!」
「ほんとにお前殺してやるからな」
達也に光が包み込み、力が注がれていく
こうして達也は今晩を魔王城で明かした
この度は主人公殺しの主人公を読んでいただきありがとうございます
挨拶が遅れて申し訳ないと思っております
実はこの小説、ただの暇つぶしで深く考えずに書いていたのですが初日から初心者である私の小説をお気に入り登録していただきく読者様がいらして、「これは最後まで書ききらないといけない!」と思い一生懸命私なりに書かせてもらっています
主人公達也の心理状態が徐々に変わっていく様子まで読んでいただけると、わたくし嬉しくて死にます(笑)
私の下手な文で伝えられるかどうか分かりませんがw
つたない文ですが、どうぞ最後までよろしくお願いしますm(vv)m
作者 eclair13farronより