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お前ら主人公にリセットボタンが無い事を教えてやるよ!!


「アレックス レベル5

 武器 アイアンアックス    スキル なぎ払い とんずら

 防具 胴の鎧シリーズ     魔法 なし

 装飾品 パワーリスト(借金)                 」


これを見た時に達也は瞬時に分析


借金、とんずら、魔法は使えない・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それに加え双眼鏡で見て姿を確認


見た感じ20代前半、ルーキーと言ったところか


黒く濃い髭を剃っていない所に重たそうな武器を見る限りプライドも高そうだ


・・・・・・・・


よし、策を練った


「ミクシー指示をするからその通りに動いてくれ」


「わかった!!」「いくよ、みんな」


こうしてスライムミクシー軍団は動き出した


達也は先に女王スライムのいる洞窟に行って隠れながら双眼鏡で様子を見る


・・・

・・・・


「まさか最初の町に宝を持っている魔物がいるとはよ」「灯台もと暗しとはこの事だな」


「そいつをぶった切ってパワーリストの借金を返して、俺大金持ち、みたいな!?アッハッハッハ」


ボイン


双眼鏡で様子を見ている


よし、ミクシーがアレックスの顔面に突進した


「ってめーースライムのクセに俺様の顔に突進とはいい度胸だな!!!」


普通ならこの手のプライドの高い男は、このスライムの行為を許さない


瞬殺してしまうだろう


だが、ミクシーの大福のような柔らかさは身を持って経験済みだ


正直男なら嫌な気持ちにならない


だから、このアレックスと言う男も少なくとも瞬殺することはないだろうと思っていたがビンゴ!!


あとはミクシーが上手く誘導してくれればいい(何を言うかは伝えた)


「ご、ご、ごめんなさい」「じゃんぷのれんしゅうをしていたら、おにいさんにあたって・・・」


「お、おわびにおたからをあげるからゆ、ゆ、ゆるしてください」


演技の練習もばっちりにしてあるからな


「宝!?まさか黄金の王冠か?女王スライムがかぶっている??」


「よくわかったね」「それをあげるから、いのちだけは・・・」


「よし!命だけは助けてやろう」「だからその場所に案内しな」


双眼鏡でこちらに向かって来る事を確認した達也は、洞窟にいるスライム達にもう1度指示した


「○○○○○○○○○だからな、分かったな?」


「まかせて、たつや」


達也は身を潜めた


「ここか!!洞窟ってのは」「前は全然気付かなかったぜ」


アレックスは洞窟の奥へ進んで行く


そして


「これが王冠か!!!高く売れそうだ」


そっと王冠を持ち上げる


その瞬間


ボカァァン


王冠が爆発した


「ぐっ、何だ!?」


アレックスの両手は武器が持てないほど損傷した


「ククククク・・・」達也は計画通りと言わんばかりに姿を現す


「お前は・・・・」


「ロドリゲス!?」


いや、誰だよそれ!!!


計算通りに動いてくれた


お前の無駄に高いプライドのせいで、お前は死ぬことになる


「くっ、体が・・・・」


そう、最初に突進したミクシー


体に毒を塗っておいた(もちろん体内に入らないと効かないからミクシーは無事だ)


レベル1主人公ゴンザレスを殺した時のやつだ


流石に死なないところを見ると、レベルが高いだけはある


だが、それすらも計算済み


王冠(偽物)に爆弾を仕込み爆破させる


使いものにならない両手に、このスライムの数、どうだ??


ズラーー、とスライムの大群が現れる


「なんだこのスライムの数は!?」


そして、お前を洞窟の奥にわざと追い込んだのも計算済み


どうせお前は逃げ出すんだろ?主人公さんよ


「ちっ、この数」「手に負えねーーー」


「だが、この裏口」「俺は神に見放されていなかったぜ」


そう言いアレックスは洞窟の奥へとフラフラ走り出す


洞窟の外に出たアレックスは驚愕する


ゴブリンの群れ


おまけにボスゴブリンが3体もいる


もちろん達也は計算済み


この地を荒らす何とかだと言って、あらかじめこのゴブリン達を説得済み


それも洞窟に入っている時に咄嗟に思いついた事だ


「くそっ、俺様がこんな所で・・・・」


「お前の敗因はプライドの高さで下級モンスターを舐めた事だ」


「さようなら」


「くそぉぉぉぉ、ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!!」


アレックスの叫び声は、洞窟にいるスライム達にもよく聞こえた


・・・

・・・・


お前のステータスを見た時に金が欲しくてここに来た事を判断


スキルのなぎ払いがあるから雑魚は平気だと調子に乗っていただろう


それよりもアウトなのが、とんずらというスキル


それはお前が危険になれば逃走すると自ら吐露しているようなもの


無駄にプライドの高いお前はミクシーを殺さずに洞窟へ向かう


王冠に罠が仕掛けられていないかと思うどころか、すぐに手を付けたお前は、やはり下級モンスターだと思って舐めていたのと、金が目の前にあるという欲望


爆発して両手が使えなければ、その時点で「なぎ払い」というスキルは無いも同然


おびただしいスライムを見て、洞窟の外に逃げ出すと思ったよ


とんずら野郎だもんな


そう思って他のモンスターを事前に仲間にしようと思ったら、洞窟の奥に偶然ゴブリンの巣があった


そのゴブリン達に状況を説明したらあっさりと主人公殺しを手伝ってくれた


まあ、ゴブリン達も身内がやられているからな



そう言う訳だ主人公


お前と俺では脳みその出来が違う


お前ら主人公にリセットボタンが無い事を身を持って教えてやったから感謝しろよ?


まあ今頃骨になっているだろうがね





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