運命の歯車
坂田が四天王になってからさらに日が経ち、俺はある町の近くに来ていた
「ストロングファイヤードラゴンタウン」だ
いかにも中二病くさい名前の町の近くに来ていた
まさかお前がそうだとはな・・・
another chapter------「運命の歯車」------
各町や都市の様子を見まわっていた
最近「勇者殺し」という奇妙な噂が立っている
始まりの町噂になっていたため周辺を調査していた
そんな奴がいるのならば秩序を正すため殺す必要がある
たとえどんな奴でもな・・・
・・・
・・・・
「ストロングファイヤードラゴンタウン」の様子を見る前に俺は近くの草原で休憩を取っていた
近くを流れる川は透き通っておりとてもキレイだ
川の魚が優雅に尾びれを振っており群れをなしている
「随分長い間この世界に居るな・・・向こうでは騒ぎになっているだろうな・・・」
川の水で顔を洗い、町に行こうとした時だった
ろうそく型の魔物がこちらに襲いかかって来た
珍しい・・・
普通、俺の姿を見たら一目散に逃げ出すハズなのだがな
俺の力も分からないアホな魔物なのか?
一瞬でソイツを殺した
心は痛まない
痛むようなら道中でとっくに死んでいる
ろうそくを殺した後、何者かの気配を感じた
気配は百メートル以上離れた所から感じる
その先を見た時、服部は驚く
「達也?」
見間違うハズもない
あれは間違いない、達也だ
そして頭にはスライムが乗っている
それを見た瞬間、勇者殺しと達也が結びついた
「お前もこの世界に居たのか・・・・達也」
「しかも勇者殺し、いや、主人公殺しの主人公と言ったところか?」
「クククク、お前とこんな所で再開できるとはな」
一目散に逃げ出した達也を静かに笑い、服部はゆっくりと追って行った




