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マジックビーチ

フローライトがすねている


「へぇ~、私を置いて2人で楽しく神殿に入ったんだ」「ふ~ん」


いや、言うほど楽では無かったんだけどな・・・


「おねーさん、ごめんね」「おねーさんがつかれているとおもったから」


「ま、気にしてないから良いけどね、達也!」


何で俺の名前を最後に付け加えるんだよ・・・


「で、どういう所だったの?」


せめてもの丁寧に説明する


・・・

・・・・


「なるほど・・・新しい技を会得したのね」


「ああ、次はマジックビーチに向かい、フローライトが技を会得しに行く」


「フフッ、今度は私と2人きりね!」


・・・


今、あなたが一番好きな芸能人がいるとしよう


その人の容姿を3割増しして、さらにボン、キュ、ボンにしたのがフローライト


2人きりとか男が言われてみろ


いくら魔女でもクラっとくるわ!!


しかもマジックビーチって海だろ・・・


なんという刺激・・・


と、まあいいや


さっさとマジックビーチに向かってバージョンアップしてしまおう


スライム神殿から離れ、さらに数十キロ先にある海岸がある


一応そこの辺りにマジックビーチと書かれているが、辺りというのが引っ掛かる


海全体ではないのか?


スライム神殿から近いところで助かったのは助かったのだが・・・


それこそ真反対とかだったら数日やそこらではたどり着けないからな(魔王に連れて行ってもらうからいいが)


「たつやーーーまだかな?」


「ああ、もう少し歩く必要があるな」


ミクシーは達也の頭の上から話しかける


今のところ、ミクシーに見た目の変化はない


バージョンアップしたので見た目や他の何かが変わるかと思ったが変わらない


「分裂」という技もまだお目にかかっていない


「達也、私水着が無いわ・・・」


あーーそうか・・・


いるな、確かに


ミクシーはまんまスライムだからいいのだが、俺やフローライトはいるな・・・


達也は通信機を見る


もう少しでたどり着けるマジックビーチの付近にそういうのを売っている場所があるハズだ


海に行く人は水着やら釣り具やら買うハズだから商売しているだろう


お!


検索に引っ掛かかった


「大丈夫だ、ちゃんと店がある」


「そう?ならいいけど」


しかし、道のりには魔物がいくらか見える訳だが、見た感じ仲間にしなくてもよさそうなのばかりだな


途中途中フローライトに聞くが、魔物の説明を聞く限り仲間にするほどでもない


主人公ともすれ違わないな・・・


今は別にどうでもいいが


さて、そろそろ着くんじゃないか?


フワッといい香りが漂う


ん?


なんだこの香りは?


まるでフローライトの匂いみたいだな


フェロモンとは別のフローライト自身の良い香り(抱かれた時に匂ったが、嫌みとかじゃねーよw)


「あら、この香りは魔女特有の体臭の匂いだわ」


花に包まれるような香りが体臭とは、なんだかすばらしい体臭なんだな、魔女って・・・


魔王の側近の魔女も同じ香りがするのだろうか・・・


いや、多分美しさに比例するだろうから関係ないか!←


そんな事より、この香りがするって事はマジックビーチが近いって事なんじゃないか?


魔女がバージョンアップする場所なら説明がつくが・・・


「たつやーーーうみがみえてきたーー!」


「本当だ、あれがマジックビーチ?」いや、あれは多分普通の海だ


「あれは多分違うわよ、マジックビーチじゃない」


フローライトも同じ考えのようだな・・・


とりあえず、水着とか買いに行くか


海が見えると同時に店も遠目から見えてきたし


「シーショップ」


「いらっしゃいませー」


とりあえずミクシーは袋詰めな・・・ごめんよ


水着とかは適当でいい、情報を集めるか


「マジックビーチについて聞きたい」


「お客様、マジックビーチですか・・・」


「この場所には無いとかか?」


「いえ、私どもも噂は聞くんですが、少なくともここの店員が行った事はありません」


前途多難だな・・・


「そうか・・・」


「ですが、魔女がこの付近を通り掛かった時に海から花の香りがした事があると聞いた事があります」


魔女、ね・・・


「もしかしたらマジックビーチと関係しているのかもしれませんが定かではありません」


「なるほどな・・・ありがとう、助かったよ」


「ありがとうございましたーー」


水着俺の分とフローライトの分にミクシーの浮き輪を買った


フローライトも魔女だ


この付近を通り掛かった魔女がいて、その時に花の香りがした


もしかすると魔女がいないとマジックビーチは現れないのか?


だが、そうだとすれば店員がマジックビーチに行けない説明がつく


魔女は魔物だ


店員が魔物といる訳がないからな


魔物と好き好んで一緒に居る人間などいない


なぜなら魔物は「敵」という固定概念が人々にはあるからだ


だから、人間が魔物に近づけば、敵意は無くても襲われたりする


それは魔物が何度も人間から痛い目にあって来たからだ(主に主人公達に)


そんな事は今はいいとして、とりあえず海岸に行くことにした


なんか道にはヤシの木みたいなのがびっしり生えていて、目の前には透き通った海


こんな場所人間界にもそうそうないだろう


さて、と・・・


マジックビーチはどこだ?


「たつやーーあそんできていいーー?」


ミクシーも浮き輪と言う未知の道具と初めて入る海にかなり興奮している


無理もない


「あまり離れるなよ・・・あと何かあったら大声で叫べ」


「わかりましたーーー!」


そう言ってミクシーはピョンピョン駆け出して行った


「あそこの場所が引っ掛かるわね・・・」


フローライトが水着姿でそう言う


いや、ナイスバデーですな・・・


美しすぎる・・・


おっと、それより俺も思った


あの岩のある場所、なんだかあの場所だけ神秘的だ


「さ、行こうかしら達也」


ガシッと腕を組んでくるフローライト


一見、大人びていてもこういう所は子供だな・・・


ミクシーと俺だけで神殿に行かれたのがそんなに嫌だったのか・・・


仲間外れとかじゃなくて身を案じてそうしたのだがな


ていうかお○○いが腕に当たってる・・・ワザとだろ!?


最初に書かれたスペックの通り達也はモテるしそれなりの数女の子と付き合ってきたが、これは反則だ!


と本人も思っている事だろう


岩の陰に近づくにつれ、花の香りが強くなる


ここで間違いないと直感がそう言っている


「達也、多分ここだわ」


「俺もそう思う・・・」


たどり着くと、一層花の香りが強くなり、それでいて不快ではない心地よい香りがした


スゥ~と鼻に入ってくる香りは気持ちをリラックスさせた


ヤバいな、ここ


戦闘中にこんな香りがしたら隙を生じて死にそうなくらいだ


「達也!見て!!」


「!!」


海がキラキラ光っている


ありえるのか!?


「これがマジックビーチ!?」


「みたいね」


だが、どうやって技を身につけるんだ?


たどり着くだけでは駄目だろう


「入りましょうよ、達也」


手を引っ張られ連れて行かれる


ちょっ・・・フローライトさん、俺久しぶりにドキドキしたよ


初めて付き合った彼女にさえしなかったのに(嫌みとかじゃねーよw)


フローライトが先に海に浸かる


その瞬間


バシャーン


海水が破裂したかのように水しぶきをあげる


「なんだ?」


いや、これは・・・


目の前にはフローライトと全く同じの魔女が・・・


これを倒せって事か?


「あらあら、私ね」「これを倒せばいいのかしらん?」


俺は今回も多分手を出せないだろう


現に海に足が浸かった瞬間、痛みを生じた


戦闘が終わるまでキラキラビーチに入れません!!


さて、分析を始めるか


フローライトは水魔法を発動させる


地形が海なだけに威力が跳ね上がっている


「喰らいなさい!!」


ドシャァーーン


水の大砲か?と思うほどの威力がニセフローライトを襲う


が、ニセフローライトも全く同じタイミングで同じ魔法を発動していた


お互いの魔法が全く同じ力でぶつかり合い相殺した


これは・・・


「あら、私の真似をするの?」


バシャ、フローライトは駆け出しパンチを繰り出す


だがこれも全く同じ右腕でニセフローライトがパンチを繰り出す


全く同じ動き、か・・・


で、恐らくニセモノの方は魔力が無尽蔵にあるだろう


そういないと全く同じタイミングでお互いがくたばるからな(試練にならんだろう)


という事は現時点で今より強くなるしかないか・・・


いや、待てよ


違いがあるとすれば今の格好


フローライトは水着で、ニセモノは普段のフローライトの格好・・・


これには訳があるハズ(ただのサービスではないだろう)


「フローライト、ペースを落とせ」「相手から攻撃してくる事は・・・」


バシャァーンと大きな水魔法がニセから繰り出される


あるのかよ!!


ニセモノからも攻撃するのかよ


「・・・って訂正」「しばらく凌いでいてくれ!!」


これは本物が相当不利な戦いだな


考えろ!


なぜ、ニセモノは水着姿で現れなかったのか


フローライトの方を見て観察する


いや、いいモノをお持ちで・・・


じゃない、ちゃんと考えろ!


魔王は確か、「魔女は魅力のあるものに魅かれる」って言ってたっけ!?


魅力のあるものは色々あるだろうが・・・


ん?あ!!


そうか!!!分かったぞ


「フローライト!!!メロメロキスだ」「多分ニセモノに魅力のあるものを見せればいい」


全く同じ攻撃をしても、唯一姿が違う


視聴者から見て、さらにメロメロキスに魅力を感じるのは水着姿のフローライトだ


チュポン


唇にお互いは手をやり、ハート型の風船みたいなのが出てくる


ぽーん


お互いにハートが飛んでいく


「メロメロキス!!」


パチン


お互いの顔面に当たる


どうだ?ニセモノ!!


その瞬間ニセモノは顔を赤らめて姿を消した


いや、なんで顔が赤くなるんだよ!?


フローライトに光が包む


「よくこの私を倒したわね」


この声、ニセフローライトか?


「あなたに技を授けましょう」「キュアキス、対象者にキスをする事で傷を治します」


「それにあなたの水魔法を強化しましょう」


そう言い声がしなくなった


「やったわ達也!!」


フローライトが抱きついてくる


ちょっ、待て!それ反則だから!!!


バタッと達也は倒れる(押し倒される形で)


こうしてしばらくマジックビーチで遊んでいた(ミクシーも呼んだよ)













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