今のところどの辺のレベルの主人公を狩れるのか?
平岡達也18歳 スキル モンスタースカウト(実力が伴っていないと高レベルの魔物はスカウトできない)
仲間 ミクシー(スライム) スキル お○○い
フローライト(魔女) スキル メロメロキス、メロメロフェロモン
魔法 水系中級魔法
翌日、目にクマを付けながら思った
イーピンレベル13をミクシーと倒した
今の俺はどのレベルの主人公までなら殺せるんだ?
フローライト込でどこまでやれるのか知りたいな・・・
とりあえずこの間の酒場に行ってみるか
あの悪魔の泉と魔女の情報を教えてくれた酒場
ガランとガラスのドアを開ける
ちなみにフローライトとミクシーは留守番させた
フローライトが女性の格好とはいえ、生きて戻ってきて女性を連れてくれば不審がられると思ったからだ
酒場では俺は勇者と言う事になっているからな
「マスター」
「おい、この間の兄ちゃんか!」「どうだったよ、悪魔の泉は?」
「ああ、楽勝だった」
「スゲぇな!で?今日は何が聞きたいんだ?」
話が早くて助かる
「ウェザリアで一番強い勇者を知っているか?」
「そりゃもちろんカルヴァンさんだな!」
カルヴァン、ね・・・
「なるほどな」
「何でそんな事を聞くんだ?」
殺すためとは言えないからな
「いや、この辺で強い勇者の顔が見たくなってな」「色々参考に出来ると思って」
参考・・・もちろん今の俺の実力の事だが
「ほぉ~、向上心があるねぇ~」
「どこに居るのか分かるか?」
「聖なる教会というウェザリアの西にある教会に居るぜ!」
教会か・・・
「あの若さであの強さ、しかも聖属性の魔法を使えるんだよ」「彼は」
聖属性・・・1つだけ浮いてた白い風船はそいつのだったか
「分かった!色々ありがとうな」
「お安いご用よ!」
達也はしばらく飲み食いして酒場を出た
聖属性の魔法・・・未知数だ
しかもウェザリアで一番強い主人公
ふんどしを締めなおさないとな
さて、作戦を練るか・・・
達也は魔王に通信をつなぐ
「魔王!今度こそ起きているよな?」
「達也君、今日はどうした?」
今回はスムーズにやり取りできそうだ
「次の行き先を教えてくれ!」「それと聖属性の魔法の特徴を教えてほしい!」
「性属性??達也君、年頃なのは分かるがそんな事知ってどうするつもりかね?」
・・・そうきたか・・・・・
めんどくさ
「えっ!ちょっ、今面倒とか思った?ゴメン謝るから許して!!」
「まおうさいてーーー」とミクシー
「魔王さん、それはないわ・・・」とフローライト
「って、綺麗な声!?」「誰を仲間にしたんだ?」
お前、寝ていて前の通信では知らないんだっけ・・・・
めんどくさ
「えっ!ちょっと!!また面倒とか思った?ゴメンって!!もうヘマしないから」
ったく
「魔女のフローライト」と短く達也が言う
「魔女!?見て見てぇ~」
おい、煩悩全開だな・・・
「とまあこの位にして真面目に話そうか」
お前だけが不真面目なんだよ・・・
「地図は後でデータを送っとくわい」「聖属性の事だが・・・」
聖属性のことは・・・・分からん、とか言うんだろうな
「強力だから気をつけろ!!」
ん、意外だな
「実際のレベルがあるじゃろ」
レベルスコープで計るレベルことか
「まあ、簡単な例だがレベル10の主人公が2人いるとしよう」
「片方は下級魔法で、もう片方が何らかの方法で上級魔法を会得していたとしよう」
「そうなると実際は2人ともレベル10だが、確実に後者の方が苦戦を強いられる」
理屈ではそうなるな
レベルなんて所詮そんなものか
「だから、仮に今から戦うやつのレベルが低くても油断するなよ」「聖属性の力は強力だ」
「実際のレベルよりかなり高いと思った方がいい」
やはり、聖属性は強力か・・・
それもそうか・・・何せこの街で白や黒の風船は1つずつしかなかったからな
それだけ特別な能力があるのだろう
「で、実際どんな能力何だ?」
「それは・・・・」
それは?
「分からん・・・」
結局そうなるのかよ
「ワシも戦った事がないんだもん」
だもんって適当な奴だなホント
入念に準備して挑むか・・・
・・・
・・・・
「聖なる教会」
大きな建物に白い色でできた壁
一番上には黄金に輝く鐘がついている
見ているだけで吸い込まれそうなほど綺麗な鐘だ
そんな教会の中で2人の人物は会話をしていた
「カルヴァン、そろそろ俺はサウスエデンに戻る」
「そうですか・・・」「あ、そう言えば、最近暴れている勇者狩りの人間って知っていますか?カーティスさん」
「フン、そんな奴興味がないな」「そいつがどうかしたのか?」
「いいえ、なんだかこの街の浮いてる風船がここ数日で減ってきているんですよ」
「この街にそいつが居る、と言いたいのか?」
「可能性はあるんじゃないですか?」
「いずれにせよ、お前の聖属性に勝てる奴はこの街にいないから安心しろ」
「なにせ回避不可能な攻撃だからな・・・」
「ハハっ、カーティスさんの闇属性に勝てる人だっていませんよ」「なんたって四天王じゃないですか」
「フン、じゃあ俺はそろそろ行く・・・」「他の四天王から呼び出しがかかっているからな」
「じゃあ、頑張って下さいねーー」
カルヴァンがそう言うと、カーティスは消えて行った
「勇者殺し、ね・・・」「ボクに勝てるとは思わないけどなぁ」
カルヴァンは嬉しそうにほほ笑んだ
・・・
・・・・
ピピ
レベルスコープが反応する
なんだ!?さっきのレベルの高い主人公は!!
恐怖で体が動かなかった
見つかれば確実に殺される
レベルスコープを見た瞬間殺されるような気がしてろくに見ることが出来なかった
しかし、その主人公の気配もなくなりカルヴァン1人になっていた
ピピ
「カルヴァン レベル21
武器 ホーリーセーバー スキル 連続斬り、見切り、ホワイトソード
防具 白の聖服 魔法 聖属性魔法
装飾品 祈りのペンダント 」
強いな・・・
魔王の言っていた通りなら、このレベルはあくまで目安で聖属性魔法を使われると
レベルが跳ね上がるのだろう
さて・・・
「準備はいいか!ミクシー、フローライト!!」
「うん、まかせてーー」
「いつでも行けるわよ」
よし、行くか!!