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風船を消していこう


「単刀直入に言う、俺の仲間になってくれ」


「良いわよ」


良いのかよ!!!


流石にこんなに簡単だとは思ってなかったわ!


「イーピンを殺してくれたでしょ?アナタ」


「そうだが、それだけでいいのか?」


あまりにも簡単な返事に少し戸惑う


「いいのよ、どうせここに居たって退屈だし」


それは勝手な理由だな、3体の魔女はどうなるんだよ・・・


「それにアナタには不思議な力を感じるのよ・・・」


そんなこと人間と変わらない見た目で言うなよ


ってか大抵の人間よりは見た目がずっといいぞ


「リーダーもそう言っている事だし、良かったね達也」


いや、魔女よ、アンタらはそれでいいのか?


「私の名前はフローライト」「よろしく」


って肝心なことを忘れていた!


フローライトには多分、モンスタースカウトのスキルが発動したからだ


だから条件を満たし、俺の実力をフローライトが認めてくれたんだ(多分無意識だろうが)


簡単に仲間になってくれた理由が後で分かった達也であった


・・・

・・・・


かくかくしかじかでまたウェザリアに戻って来た達也


「魔王、しばらくはここで主人公狩りをするから、次の行き先を送っておいてくれ」


「・・・・・・・・・・」返事がないな


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」何かしているのか?


「おい、魔王」


「・・・・・・・・・・・」ったく寝てんのか?


「あらら、魔王さんはお昼寝中?」


「まあ、そんなところだろうな」


「ねぼすけーーーまおうねぼすけーーーー」


ほら、こっちの連中も面倒になってくるからさっさと応答しろ


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


うるさっ


なんだよ魔王


「っはぁはぁはぁ」


夢でも見たか?


「っはーーーーーーーーーー夢か!!!」


相変わらず読みやすい奴・・・・


「へっ!?イケメン!?ワシが?」


言ってない


天と地がひっくり返っても無い事だ


「おい、次の行き先送ってくれ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ぐーぐーーーぐーーーーーー」


・・・・・こいつ・・・・・・


寝言垂れてそのまま寝やがった


ちっ、まあいい


夜にでも行き先は聞くさ


今は憎たらしい主人公共の風船を消していくさ


ウェザリアの平均レベルは9


イーピンレベル13を倒した俺たちなら、余程混戦にでもならない限り大丈夫だ


それに魔女のフローライトがいる


コイツの能力はまだ未知数だが、魔王の言う中級魔法とやらが本当なら頼りになる


イーピンの魔法ですらあの威力で下級魔法だったからな


それにメロメロ系の技やズル賢さも頼りになってくれるだろう


とりあえずレベルスコープが反応する主人公共を片っ端から殺していくか


「二人とも聞いてくれ」と単位が人だがまあいいか


「なに?たつやーー」


「何かしら?」


「今から主人公狩りを始めるから力を貸してくれ」


「まかせなさーーい」


「フフ、どうやって料理しましょうか?」


とりあえずフローライトの能力が見たい


「フローライト、使える魔法の属性は何だ?」


「水魔法よ」「見てみる?」


頼もしいな


「ああ、是非!」


ピピ


「セブン レベル7 


 武器 いばらのムチ   スキル ポイズンウィップ

 防具 胴の鎧シリーズ  魔法 無し

 装飾品 無し                    」


丁度近くに主人公がいるみたいだ


しかし、胴の鎧はこのレベルの主人公達に人気があるんだな


フローライトは地面に消えていく


「!!!」


「あれーー?おねーさんは??」


地面に潜れるのか!?


そのままセブンの背後に忍び寄る


バシャン


フローライトは球型の水魔法でセブンの首から上をすっぽり覆う


そしてこちらに戻って来る


「フフ、大抵の雑魚ならこの攻撃で窒息するけど?」


すばらしい


「凄いな!」


「おまけに魔力を吸い取る能力付きよ」


便利な能力だ


セブンはしばらくもがいて倒れた


もちろん水の中なので声を出して助けを求めることが出来ない


仮に魔法が使えたとしても、魔力を吸い取るなら効果を半減することができる


「おねーさん、すごいね」


「でしょ?」


ミクシーが紛らわしい言い方をしているが一応魔女な、魔物の


確かに見た目は可愛い美人(おまけにボン、キュ、ボン)の人間みたいだが・・・


しかし、この技だけでここら辺の主人公は何とかなるな


騒ぎにならん程度に殺しておくか


それから、達也はフローライトの能力で5人主人公を殺した


そして、今は宿


「まだ、風船がかなり飛んでいるところを見ると主人公はかなりいるみたいだ」


「そうね・・・ていうか私疲れちゃった」


まあそれもそうか


あれだけ便利な魔法だと魔力の消費も激しいか


そう言いだしフローライトはベッドで眠りについた


っておい、そう言えばシングルじゃんこの部屋


魔物と言えどこんなお姉さんと寝るのかよ


まくらはお○○いだし(ミクシー)


・・・・・


考えたがこの数の主人公を一網打尽にする術を俺たちは持っていない


何百と飛んでいる風船の数だけの主人公を殺すのは手間がかかるうえに


殺しすぎると騒ぎになりかねない


ここは1番強い主人公を殺すのが得策か?


とりあえず魔王から次の行き先のデータを貰おう


さっきは魔王が寝ていて送ってもらえなかったからな(殺)


通信をつなぐ


「魔王、次の行き先のデータをくれ」


「ご、ごめんなさい」


は?


何言ってんだコイツ


「ケツだけはカンベンして下さい!!!」


コイツあれから何時間、まだ寝てんのか?


あきれた達也は通信機を切った


もういい明日でいいや


とりあえずミクシーとフローライトが親子みたいに寝ているから外に散歩しに行こう


少しでも強い主人公を探して歩きまわるがレベルスコープが反応しない


魔力を持っていれば風船が飛ぶんだっけ?


だとしたら一般人が多いのかもな・・・


1時間ほど歩きまわり宿に戻る


寝よ・・・今日は疲れた


ベッドに横たわるが狭いな・・・


フローライト・・・寝ぼけてくっついてくるな


・・・

・・・・


ミクシー・・・寝ぼけて顔にくっつてくるな


・・・

・・・・


フローライト・・・寝ぼけて抱きついてくるな


・・・

・・・・


寝れん


達也はテトリスをして眠気が強くなるのを待った


ぴろ~ん、ぴろろ~ん、きゅいーん


あ、きゅいーんって4列消した時になるのね・・・・











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