人間の女と大して変わらねーな、魔女って
サンダーバード町→ストロングファイヤードラゴンタウン→大都市ウェザリア→悪魔の泉
現在、魔女を仲間にするため達也とミクシーは悪魔の泉へと向かっている
大都市ウェザリアから離れた達也とミクシーは悪魔の泉に向かっていた
達也は通信機で魔王と連絡を取る
「魔王、魔女の情報をくれ」
「ブハッ、ま、魔女!?」
なんでそれだけで何かを吹きこぼすんだよ・・・
「魔女を仲間にするのか?」「止めておきたまえ!それだけは」
あー、はいはい
ようするにアンタ、魔女に何かしてやられたな(金でも取られたか?)
「ワシは魔女に金を取られた事があるんじゃ!!」
当たりかよ!!
「それに他にも痛い目にあってきた」
毒を盛られたとか?アンタが悪さをするから
「ちょっと体に触っただけで、料理に毒を盛られた事もある」
当たりかよ!!!!
「とにかくズル賢くて手に負えないぞ」
お前はな
「早くしてくれ」
「ああもう、達也君はいつもそうなんだから」
殺すよ?マジで
「魔女はな悪魔のい・・・」
「聞いた」
「ゴホン、魔女の特性として魅力のあるものに魅かれるという特性がある」
口説けってことか?
「ようするに口説いて仲間にするのだ!!」
当たりかよ!!!!!
「まあ、宝石だったり、強さであったり」「色々だな」
お前の側近の魔女はどうして付いて行くようになったんだよ・・・
「ワシの場合、野望を語った・・・」
なるほどな・・・
お前なら可能かもな(一応実力は認めているからな)
口説く、か・・・
一応心理学やらなんやらは学んだことがあるが、魔物にも通用するのか?
「ねーたつやーー」「あくまのいずみってこわいところ?」
「さあな・・・ただ無事に帰れるとは限らんな」
大げさではない
仮に魔女が一斉に襲ってきたとすれば、魔王の情報が正しければ中級魔法で殺されるだろう
この間のロウソクの火にも危険を感じた
それより強力な魔法を一斉に浴びせられる可能性もある
それならまだ良い
ズル賢いなら、それ以上の手を使って来るかもしれない
ミクシーは置いてくるべきだったか?
「でもねーーいくらこわくても、たつやといっしょならへいきだよ」
はは
そうか、こいつは連れていくべきだ
どうやら俺の方がミクシーを必要としているみたいだな
さてと・・・
悪魔の泉
恐らくこの場所だ
洞窟があり入口の上から滝のように水が流れている
奥が流れる水のせいで良く見えない
普通に通って大丈夫か?
ズル賢いならトラップの可能性も十分にある
ん?
ピピ
レベルスコープが反応した
「レオ レベル6
武器 レイピア スキル 連続斬り
防具 銅の鎧シリーズ 魔法 下級水魔法
装飾品 火の指輪 」
あまり強くない主人公か・・・
こちらに向かっている
達也は物陰に隠れた
恐れているからではない
こいつを実験に使うつもりだ
レオは何も警戒することなく滝の方へ向かう
こいつの場合銅鎧を腕と脚部には付けていない
多分、あの細い剣のスピードを存分に生かすためだ
だからこいつは滝に腕から入れて入るだろう
レオは滝に腕を突っ込んだ
「!!!!ぎゃああああああああ」
やっぱり、滝は高水圧だったか・・・
ズル賢い魔女が入口にトラップを張らないわけがないからな
レオの腕はもげて、レオは地面に転がっている
「なんだよ、高水圧!?魔法か何かか??」「誰だ!!!」
達也はレオの前に立つ
「お前は馬鹿な主人公だな・・・」「目立ちたがり屋は実力が伴っていないって相場決まっているんだ」
達也は近くに転がる岩でレオの頭を殴り殺した
レイピアを奪って殺す事はしなかった
「ハハっ」
俺とした事が
目立ちたがり屋を見てついカッとなってしまった
気をつけないとな
冷静さを失うと命にかかわるからな
達也は銅鎧をレオから奪い、それを傘代わりに洞窟に侵入した
レイピアを持って行かなかったのは、武器を持つことによって威嚇になってしまうと思ったから
流石に高水圧と言えど、銅鎧は破壊できなかったみたいだな
ヒビが入ったが・・・
さて・・・
とりあえず警戒しながら進んで行くか
「たつやーーくらくてこわいよーーー」
「ミクシー、ここからはしゃべらないでくれ」「命にかかわる」
「う、うん」ミクシーは震えながらうなずく
「テトリスでもしておけ」「音は消してな」
「う、うん」
するのかよ、テトリス
冗談で言ったのに
・・・
・・・・
ぴろりろ~ん♪♪
・・・
・・・・
音でかっ!!!!大音量かよ!!!!!!!!!!
「ばっ、音消せって言っただろ」
洞窟中に響き渡るテトリスの音
きゅいーーーーん
だ・か・ら、きゅいーんって何の音だよ!!!
「動かないで」何者かが背後から言う
ほーら、終わった
魔女だよ魔女
「あの高水圧のトラップをくぐり抜けるとはできるわね」
やっぱりトラップ、天然の高水圧では無かったか・・・・
てか、やばくね?
達也は両手をあげる
まるで銃を突きつけられた時みたいに
ミクシー?
ああ、テトリスしてんだな・・・・
もう、うらやましいぜお前の神経
ぴろり~ん、きゅいーーん
はあ、緊張感の無い事・・・
「アナタ、勇者かしら?」
これは弁解のチャンス!!
「ちがっ・・・」
ガツン
達也は意識を失った
なんで言う前に殴るんだよ・・・・
バタッ
・・・
・・・・
ふかふかな感触に目が覚める
ベッドの上??
ああ、やっぱりそうだ
もやのかかった目をこすり、状況を確認する
「あら、目が覚めたかしら?」
目の前には3体の魔女
やべぇ
超キレイ
人間界では中々お目にかかれないほどのキレイさだな
なんかボン、キュ、ボンだし
「私たちのリーダーが戻る前になんでこの悪魔の泉に来たのか説明してもらいましょうか?」
ったく、どいつもこいつも
「あんた達を仲間にしたくて」
「私たちを?と言う事はアナタは勇者じゃないの?」
だーかーら、そう言う前に殴ったのアンタだからね?
「そういう事だ」「そこのテトリスをしているスライムを見れば分かると思うが」
「テトリス?」魔女が3体そろって言う
「リーダーは??帰って来ないのか?」
「ええ、ウェザリアのある勇者を殺しに行ったわ」
へー、魔物から殺しに行く事もあるんだな
まあ、見た目が人間の女と大して変わらないから可能だろうが
「ただ、その勇者」「見つからないみたいで」
まあ、あんな大都会から人探しなんて骨が折れるだろうな
「それ、俺が引き受けたら、リーダーを仲間にしていいか?」
「そんな事、私たちが決められないわ」「リーダーに聞かないと」
それもそうか
「ただ、そんな事が出来るの?」
レベルスコープを使えば何とかなるだろ
「まあ、手はある」「そいつの名前は?」
「イーピン、魔法使いの勇者よ」
新手のタイプだな
「分かった!とりあえず魔女同士の連絡は可能か?」
「ええ、出来るわよ」
「じゃあ、俺が代わりに倒すことを伝えてくれ」
「分かったわ」
こうして滝の高水圧を止めてもらい、もう1度ウェザリアに向かった
おまけ
「そう言えばさ、ミクシーって何が食べ物で好きなの?」
達也は興味本位で聞く(いや、魔物とか実際何の食べ物が好きなのかなって思って)
「うーんぼくはなんでもたべるけど、すらいむのなかではかわってるっていわれるよ」
「なんで?」
「すらいむのだいこうぶつ、すらいむぜりーをたべたら、はいたもん」
スライムの成分から作られる奴か・・・(確か体液で作られるから殺したりはしないハズ)
この間アイテムショップで見たな
「そんなに嫌いなのか?」
「うん、たべもののなかでいちばんきらい!」
つまり同じ種族では大好物の食べ物がミクシーは食べられないって事か・・・
食べさせたらどうなるんだろうな(ワクワク)
「そうか、ミクシーは変わっているな」
そう言いつつも達也は食べさせる計画を頭の中で立てた ・・・・続く