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FREAK  作者: PATACO
1/8

幕開け


「ここは…どこだ?」


起きあがろうとして地面に手をつくと、土の感触がした。


そこは夜の森だった。


俺は何故、こんな所にいるんだ…?


時計を見ると、×月×日午前0時。


「…誰かいるの?」


女の子の声がした。独り言のつもりだったが、どうやら俺一人じゃないらしい。

暗闇に目を凝らすと、確かに何人かの人間が確認できた。


「ああ…いる」


俺がそう言うと、少し離れた場所にライターの火が灯った。



俺は何故、こんな所に…ーああ、そうだー



俺はいつになくしつこい携帯電話の振動音で目が覚めた。時計を見ると、もうすぐ日付が変わろうとしている時刻だった。そんな時間に叩き起こされて苛立ちながら、俺はベッドから降りる。俺がそうすると、枕元で寝ていた飼い猫もベッドから降りて欠伸をした。


机の上で未だに振動を続ける携帯電話を手に取ると、ちょうど振動が止まった。俺は液晶画面を覗く。

メールが1件。

…見知らぬアドレスからだ。


『これからあなたにはゲームに参加していただきます』


「ー…は?」


俺はまだ寝ぼけた頭でもう一度その文章を見る。


「何だ…?」


1階のリビングで午前0時を告げる鳩時計の音が聞こえた。


その時、俺は意識を失ったんだー…。

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