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4.エレベーターにて

 中心街のある高級ホテルへ向かう。ドアアテンダントにバイクの鍵とチップを渡し、バレーサービスを要求する。ドアアテンダントの青年は一瞬、鼻にしわを寄せ、鼻声がちに恭しく承った。


「お帰りなさいませ、サアドゥーン様。クファールの夜景はお気に召されましたか」


 路地裏とゴミ山の悪臭が染みついていただろうか。おもむろにドアアテンダントの鼻を力一杯摘まんだイムティヤーズは「何語かわかんねえよタコ」とそのままへし折る真似をして、その痛みだけ味わわせる。鼻の痛みに悶絶しつつ、ドアアテンダントは抗議を帯びた視線を返す。


「ああ?」


 気分を害された分だけ睨みとがなり声を利かせると、ドアアテンダントは臆病風に吹かれてバイクを地下駐車場へ移動させた。人の目が向いていないことを確認しつつ、ライダースーツの臭いをかぐイムティヤーズ。エントランスへ向かう道すがら、観葉植物の広い葉でスーツを拭い、さり気なく去るのに失敗してもう一度、よし、やっぱ戻って二度、念入りに拭いた。


 エントランスをくぐるや、ベルアテンダントは速かった。イムティヤーズを認めるや預かったコートを手に馳せ、にこやかに歓迎しながら袖を通しやすいように召し着せる。まだ臭うのか、ドアアテンダントより熟練なのか、悪くない接客だ。


 もう二人、箱を小脇に抱えたコンシェルジュがバーテンダーを連れて、恭しく歓待した。


「お帰りなさいませ、サアドゥーン様。こちらはアリーシャ様から仰せつかりました」


 姿勢の良いバーテンダーがトレイに載せたコリンズグラスを示す。透き通った氷を沈めた深いブラウンの炭酸に、剥き身のブドウを浮かべている。言うなれば、ウェルカムバックドリンクか。


「おん」ぶっきらぼうにグラスを攫う。「気が利くな。あいつ、何つってた」


「お帰りが日を跨ぐようでございましたら、こちらをご用意するように、と」


 もうそんな時間か。


「にしても、間が良すぎやしねえか」


「お客様のご要望にお応えするのが、私どもの務めでございますから」


 どこのホテルでも、コンシェルジュの微笑みというやつは、どうしてこう不思議な魅力を湛えているものなんだ。


 大方、前もってドアアテンダントと情報を共有しておいて、社内無線でスムーズに事が運ぶようにやり取りしていたのだろう。あの鼻声野郎はどうしようもない木偶の坊だが、それも使い方一つでどうにでもできるというところか。


 感心しつつ、グラスを傾ける。グローブ越しのグラスの感触と、唇に触れる清涼感のギャップ。絞りを加えたブドウの瑞々しさが甘酸っぱいコーラフレーバーに乗って口の中で弾け、喉に下すと運動後の身体に心地良く澄み渡る。


 一仕事終えた今、一番欲しかった味だ。アリーシャの奴にコンディションを見透かされているようで気色悪いが、こういうのなら、まあ悪くない。


「これ、何てヤツ?」飲み干すつもりの二口目。


 バーテンダーが仕事を誇るように胸を張る。


「スローワルツでございます」


 二口目を盛大に全部むせ返した。


 俺の仕事が(トロ)いだと、あのアマァ……。


「いっ、いかがなさいましたか!?」


「あぁん!?」


 ホテル従業員の三人が思わずといった様子で後ずさる。お嬢の嫌味のせいで、一般人に察知されるほどの眼力を飛ばしてしまった。イムティヤーズは咳払いを一つ、ぎこちない笑顔で取り繕う。


「お」何て言やあ良い。「お礼しねーとなー……」


 汚して悪かった、片づけてくれ。三人を押し退けてフロントにずかずか急ぐ宿泊客の後姿を見送りながら、三人は内心「お、お礼ってどういう……」とまで思い浮かべたが、その先を考えるだに畏れ多く、彼ら自身の仕事に戻って何も見聞きしなかったことにした。


 だが、コンシェルジュはそういう訳にはいかない。


「あのっ、お待ちくださいませ、サアドゥーン様! お荷物が! お荷物が届いております!」


 踵を返し、イムティヤーズは乱暴に荷を受け取って、そそくさと後にした。


 雇い主の地味な嫌味とホテルアテンダント流の接待がむず痒い。フロントからカードキーを奪い、クラブラウンジへの案内を固辞して、足早に向かう。一階ギャラリースペース内の受付二人にカードキーを提示すると、内開きにカウンターが折り畳まれ、背後の幕が左右に束ねられると、クラブラウンジへの通路が明かされる。


 こんな凝ることあるか? 毎度ながらイムティヤーズは首を傾げつつ、薄暗い照明に落ち着きを幾分か取り戻し、クラブフロントでカードキーを交換してもらう。金持ち連中が思い思いのテーブルで、卓上灯の薄明りに顔を寄せて歓談するのを目の端に流しながら、クラブフロア直通エレベーターに交換した分をかざす。


 既に下降中の一基が地上階に到着したチャイムから一拍置いて扉が開く。


 まず、染み一つない白いクロスを被せたワゴンが目に入る。ワゴン上に所狭しと載せたクローシュがエントランスの照明を受けて銀色に光り、中身が半分融けたアイスバケットに空のボトルが漂っている。ルームサービスを下げたのは一目瞭然だ。だが――


「何、油売ってんだよ、()()


 ワゴンの担い手がそぐわなかった。スーツを着るために生まれ、スーツを経帷子にして去る日までもういくつ寝るかと数えるような、ロマンスグレーの老紳士。気持ち良く伸びた背筋や所作の隅々を覗けば、洗練を重ねた歳月が奥深く続いている。一方で紳士の見目はしわ枯れて、ケチのつけようのない仕草の裏に年甲斐もない見栄が見え隠れした。


 ここまでなら客室係の容姿なのだが、口も顎も整えられた髭がサラサラと垂れている。そんなホテルスタッフなど、いかにクファールであろうとも、一流の看板を掲げるホテルにいるはずがない。


「おや、お帰りなさいませ。イムティヤーズ様」


 爺やと呼ばれた紳士はホコッと微笑む。


「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしましたな。お嬢様のお部屋の前で控えておりますと、同じ階にお泊りの方々から色々とご要望を賜りまして、スタッフでないと断るのも忍びなく……おや、そちらの箱には何が?」


 恥部を突かれた気がして、咄嗟に身を挺して荷物を隠す。


「な、何でも良いだろ……別に」


「左様でございますな。差し出がましい性分をお許しくださいませ」


「それよりてめえ、従者だろ。サボってんじゃねえよ。アリーシャを放っといても良いのかよ」


「まさかまさか、わたくしどもの事情はご存知でしょう。……いえ、白状しますと嬉しくなってしまって」うふふ、と苦笑が弾む。「年甲斐もなく張り切ってしまいました」


 エレベーターの中がお花畑に見える。ゴミ山産のイムティヤーズと、頭幸せ畑の採れたて爺さん。


「アブー! おーい、こっちだ!」イムティヤーズの背後から爺やを呼ぶ声がする。あるテーブルで恰幅の良い男が手招きしている。「済まないが、またあのゲーマルを手配してくれ!」


 また、あの、ってマジで何やってんだジジイ。


「ゲーマルって何」


「故郷の味が恋しくなったそうで」


「パシリになったと」そりゃコンシェルジュの仕事だろうが。


「それが困ったことに、ここでは流通しておりません。傷みやすいのでしょうか。なので、水牛のミルクを取り寄せて作ってみました。出来栄えは……あの方がそれは雄弁に」


「ゲェーマール!」テーブルの男が感極まっていた。


 給仕が合体しちまったよ。頭が痛くなってきた。主人がアレなら、従者がコレだ。この調子でホテルで働いたら身体が裂けるぞ。


「わかった、もう良い」さっさとアホな会話を終わらせたい。イムティヤーズは道を空けた。「とっとと行け。アリーシャに用がある。わかってんだろ」


 ホルスターベルトに提げた革のポシェットを、ポンと叩く。


「承知しました……あそうそう」爺やはすれ違いざまに「こちらを」と記録メディアメモリを手渡し「それから、よろしければ、貴女の従者が暇を持て余しておりますぞ、とお言伝ください」と、優等生が悪だくみするように耳打ちした。


「事情がどうの、つったのはてめえの方だろ」アブー爺やと入れ替わったエレベーターの中から、しゃんと伸びた背中へ吐き捨てる。「あの意地っ張りは治んねって。あと」俺は運び屋じゃねえ。と伝える前にドアが閉まる。


 だが、寸でのところで再び開いた。爺やが呼び出しボタンを押していた。わざわざ聞き直すために、殊勝だな。


「俺は運び屋じゃねえ」


「エレベーターをご利用の御方がお見えでしてな」


「これはどうも、君。よく気がつく」


 爺やの後ろから男が二人、ゆったりと追い越した。前を行くのは老人で、髪と髭が磨きのかかった銀色だった。経験を密に重ねた白秋の年波を秘めながら、背筋がしゃんと伸びて筋肉質で若く見えた。仕立ての良いトーブに整った身だしなみ。隙がない。


 老人は爺やへ気持ちばかりと包んで渡した。恭しく頂戴しているが、そいつ、ここの従業員じゃねえぞ。とは言えなかった。


「しかし、視野はもっと広く持つことだね。一人の方が安心できる客もいるだろう」


 ひょっとしなくても、エレベーターの女のことだった。なまじイムティヤーズの素性を知っている爺やからすれば藪から棒の指摘である。飄々としている爺やが戸惑って、閉口して頭を下げる姿を目にできたのは役得だ。


「気にしねーよ。乗んな」


 ぶっきらぼうに招くイムティヤーズの態度に、後ろの男が前に出た。老人も良い体格だが、黒服は更に恵まれている。長身のイムティヤーズが軽く顎を上げるほどの上背の持ち主は、男でもなかなかいない。


 二人の間が緊迫する。結構できる護衛と見た。


「すまないね、ご婦人」老人は緊迫をものともしなかった。「しばらく狭苦しくするよ」


 クラブフロアのボタンを押すにも、階ごとにカードキーの認証が必要だ。イムティヤーズは最上階、男たちはクラブレストランフロア。


「ご婦人、ご覧なさい」


 老人に言われるまま、ガラス張りの背面を向く。指定階へ着くまでは夜景が貴賓を歓迎する。ゴミ山とは逆方向。ただビル群の電灯とスクリーン広告、それに自動車のヘッドランプの川が、繁栄の上っ面を流れている。


「どう思うかね」


「別に」


 護衛が静かな緊張を示す。老人が身振りを軽く、諫める。


「クファールは儂が生きている間だけでも、栄華、荒廃、復興と変遷している。この夜景は、荒廃から立ち直ろうとする意志の賜物だ」故に、粗雑。と老人は目をすがめた。「欲にかまけた発展には秩序が欠けている。西側が難癖つけて土に還した栄華の時代は、こんなものではなかったよ」


「じゃあアルバムでも見て懐かしんどけ。こりゃただの景色じゃねえ。人が生きる街だ」


「儂が若い頃、先進諸国から多数の留学生を受け入れるほど、ここの教育水準は高かった。西側に引けを取らないほど発展していたと聞いて、信じられるかね」


「嘘だね」


 一刀両断かね。老人は苦笑する。


「若い者にそう言わせてしまうのが、不甲斐なくてたまらん。これでも儂には、今日のクファールの復興に寄与してきた自負がある。それでも、時代のうねりを言い訳にしたかないが、どうにも儂には抗えなんだ。夢には届かんかった」


「夢?」


「クファールの土地は痩せておる。資源はあるが心許ない。では、何を強みにすべきか」


「金」


 老人は噴飯ものとばかりに爆笑した。


「それはそうだが、金など所詮、目標を達成するための手段に過ぎん」


「じゃあわかんね。学がないもんで」


 老人はまた笑った。先の大笑いの息継ぎのように、ただし、次第に穏やかに呼吸が整っていった。


「今のは中々良い線だった。もう一押しだ。金――今のクファールに当てはめれば、観光や保養地ではない。必要なのは技術者と教育者だよ」


「それが栄華を支えていた」


 厳かに老人は頷く。


「今や多くが西側に亡命、帰化しているだろうな。息子、あるいは孫の代で、かつてあったような骨のある強みを、ここクファールが取り戻す瞬間に立ち会いたかった。それはもう叶いそうにない。儂の息子がこの街で何を生業にしているか、わかるか」


「あんたの期待と真逆」


「口を慎め!」


「やめんか」先刻より語気を強めて、老人は護衛を止めた。「この親にして、だ。あれはどうしようもない息子だが、クファールでの身の振り方はよく心得ておる。……この街がどう見えるか尋ねてはいたが、儂がどうかは答えていなかったね。儂はこの街を祭壇だと思っておる」


 真意がわからない。イムティヤーズは出来が悪いが聞く耳だけはある生徒のように、片眉を上げて続きを待った。


「“我々は巨人の肩に乗っているに過ぎない”。儂らは、先人たちの多大な貢献の上に立ち、今日の世界を眺めているという喩えだな。教育の神髄は、ボトムアップによる知恵の体系化。トップダウンによる知識の普遍化。それと、手近な人材での間に合わせ。技術の飛躍は、その蓄積の先にある。巨人の成長を、儂はそう考えておる。だが、儂らの巨人は長く患っておる。老いて背が曲がり、病臥で立ち上がるのもままならん。儂らの巨人が息を吹き返すには、より精強な、真の巨人の肩に乗る者たちの降臨を願わねばならん」


「親の看病くらい、てめえでもできる」


「子どもが医者になるのを待つなら、医者を呼んだ方が早い。たとえ世界一の医者が地球の裏側にいようが、今ここにいる儂に治療を施せる時代だ。儂らがその高みを追っている今でも着々と、シェアは以前より恵まれた者の手に渡ってしまう。どれだけの者がその後を追う気を起こせるものか」


「てめえのやる気は、てめえの問題だろ」


「確かにな。しかしご婦人、個人の資質ばかり問うてはならん。聞こえの良い努力論は陥穽の温床だ。無暗に世話を焼く親の元で育った子どもをどう思うね? 病んだ巨人と真の巨人の間で交わされているのはそういう営みだ。格差を目の当たりにする機会が増えた昨今、子と親の自意識はかつてなく助長され、固定化されておる。これでは人が育たん。まるでズルだ。……ご婦人、適切な境遇と巡り合いの効用を軽んじるのは性急ではないかね。どれも欠かせん。もっとも、加減一つで全て毒にも薬にもなるがね」


 開きかけた口を、イムティヤーズはつぐんだ。話をどこから整理したものかと首を傾げる。老人は前に向き直り続けた。


「かつては儂も、人の熱意に賭けたものだった。それを一握りの短気な向こう見ずが、己らの領分も弁えず、カミカゼなぞで水の泡にしおって! こともあろうに神の教えを傘に蛮行を聖戦(ジハード)(のたま)う面の皮の厚さにはほとほと呆れた! おかげで儂らにまで偏見が及んだのだぞ!」


 老人は、一息置いた。


「若い世代に罪はない。しかし、導く者があれではな。もはや救いの巨人の肩は遠い。もう疲れてしまったよ。文明の発展、国際化、耳障りの良い標語だが、その標語の生んだ潮流は、個々人の成長よりも、より秀でたもののための需給マッチングに傾倒しておる。今のクファールは、降臨(マッチング)を待つ祭壇にしか見えん。投資し育成すべき人材を供物に捧げたリゾートをもって、巨人から降りて来る奴らから一時の恵みを(こいねが)うためのな。実に異教徒的な営みとは思わんかね」


「言ってることがよくわかんねー」


「そのような街に息子が染まってほしくなかった、ということだ」


「結局てめえのやる気の問題じゃねえか」


「そうだな」老人が寂莫を帯びる。「資質とは、理不尽だ。呼吸一つ、鼓動一つ、正常に動いているのが当然と思いがちだが、それも資質だ。資質によらない万民の幸福。それが叶うとき、神は我らに微笑みなさる」


 レストラン階にエレベーターが停まった。護衛は扉を押え、老人を先に降ろした。


「このホテルに招待してくれたのは息子でね。働きすぎだと言われてな。儂はそれをとても嬉しく感じておる」


 愚かだろう。子の親とは。老人の姿は変わらず瑞々しかったが、どこか、理想の燃え殻に身をやつしたくないがため、渇きに喘ぐようでもあった。


 どうしようもない息子だな。口をつぐむイムティヤーズは、一拍遅れて適当に相槌を打った。クファールの立役者で現地在住の父親を、クファールのリゾートに誘う。このホテルならそう悪くないが、心から安らげるかは微妙だろう。無理にでも休ませたいなら、最低でも街から追い出すべきだ。


 当人もその点は察しているらしく「大方、儂を大人しくさせたいが、離れすぎるのも不安なのだろう」とつけ加える。


「親離れ、子離れの話はわかんね」


「すまないね。老人の話につき合わせてしまった」


「まあ、難しいことはわかんねえけど、愚かで構わねんじゃねーの」イムティヤーズは、閉じる扉に足をかけた。「息子のプレゼントを素直に喜べない内は、理想を叶えたって意味ねえよ」


 便所に流した物が逆流したかのように、老人は振り返って目を見開いた。自嘲気に目を伏せ、失笑する。


「違いない。喜びと理想は車の両輪だ」


 話を聞いてくれた礼を告げ、老人たちの姿は扉に遮られた。再びエレベーターが上昇する。

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オラに元気を分けてくれ!

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