表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

言葉を使うのが怖くて

作者: まさゆ

 言葉を使うのが怖くて


 使い慣れていない刃物が

 無限に口から出ていく感じ


 言ってもぼくだって他人を傷つけるのに

 良い気持ちはしないし

 ヘンなことを言って

 相手を悲しませるのも面倒くさい


 それにぼくの思いは無秩序で

 どろどろとよどんでいて

 筋道を鋳造(ちゅうぞう)するのが億劫で


 せっかくがんばって組み立てた言説も

 分かってもらえなかったら

 がんばり損じゃん


 だから喋るのをやめた

 くすぐりあうのに適した

 カドのない丸っこい言葉のみを除いて


 でもそれだけじゃ人間関係っていうものは

 やり過ごすことはできないようで

 特にぼく自身を守るために

 相手を説得なんかしなきゃならない時は

 言葉を駆使するしかないみたい


 怒鳴ったって泣いたって

 感情の原型みたいなものは辛うじて伝えられても

 深いところにある理屈は分からないだろう


 相手は困惑ぼくは落胆

 一人だけじゃなく

 何かを二人以上で作り上げるのって

 それが相互理解というやつであれ

 なんであれ

 難しいんだなって

 ここまでは考えた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ