ひとつだけ無人島に持っていくとしたら
単刀直入に申し上げます。
ひとつだけ無人島に持っていくとしたら、野田は迷うことなく眼鏡を持っていきます。
普段はハードコンタクトを愛用しているのですが、目薬も保存液もコンタクトケースもない世界線では役に立たないことでしょう。
やっぱり、眼鏡ですよ!
眼鏡に目がない。
ところで、野田の視力は0.07しかありません。
裸眼で視力検査をすると、すでに何も見ることができないものですから、「見える位置まで近づいてくださーい」と言われてしまいます。
視力検査表までの距離で、視力を測るのですね。
隣の人が普通に座って検査をしているなか、急に立ち上がって検査表へ向かって歩き始める……。
なかなか、シュールな光景です。
「見えないことはわかりきっているのに、裸眼で測ることに何の意味があるのか」と野田は心のなかで、いつもボヤいております。
視界がボヤけているだけに。
ちなみに、母の視力は0.04だそうです。
目が悪いことは遺伝のせいにしてしまえ! と思っているのですが、今のところ全否定されております。
私の目が悪くなった理由は、幼少期に同じビデオを繰り返し見ていたからだそうです。
ディズニーのビデオだったのですけどね。
確かに、ビデオテープが擦り切れるまで見ていた記憶があります。
娘は目が悪くならないといいなと思うのですが、なかなか難しいかもしれませんね。
メディアの時代ですし、いろいろと本当に面白いのです。
まず、本も漫画もアニメも娘に布教したいもので溢れていますし。
早く大きくならないかな。
ボードゲームもやろうぜー!
いつものごとく、話が逸れました。
視力0.07の世界って、不便ですよね。
眼鏡がないと、人間と妖怪の区別もつきません。
視力を矯正するにしても、眼鏡は娘に取られることがありますし、コンタクトレンズもつけるのが面倒です。
少なからず良いこともあるのですけどね。
部屋が汚れていても目立ちませんので、神経質になることがありません。
裸眼で外を見れば、車のライトさえもキラキラと光っていて夜景のようにビューティフルです。
すべてのものが、あるがままの姿より綺麗で美しく見えます。
でも、無人島ではダメですね。
人間と妖怪の区別はつかなくても無人島だけに困らないかもしれませんが、植物と虫の区別がつきませんし。
怖すぎます。
絶対に眼鏡を持っていきたいと思います。
でも、少し興味はありますね。
裸眼で見る無人島が、どのようなものであるかということです。