歯列矯正
生まれつき。
歯が大きくて、顎は小さくて。
歯列矯正をしなければならない運命にありました。
歯が並びきらないって、普通に困りますよ。
もうちょっと何とかならんかったんかい、と思います。
綺麗に並ぶ歯を持って、生まれてきたい人生でした。
容姿について言い始めると、キリがないのですけどね。
髪はうねる必要性を感じておりませんし。
明るい茶色の瞳に合う髪色にしてほしかったです。
眼球は目が悪くなる形をしているそうですし。
鼻は途中で曲がっております。
意味がわかりません。
きっと、人それぞれ。
いろいろなものを背負って生まれてくるのが常なのでしょう。
そうして。
貧乏な家庭に生まれ育った野田。
お金がなかったものですから、社会人になってから自分のお金で歯列矯正をする運びとなりました。
初期費用で100万円かかりました。
お医者さまには「なんでもっと早く来てくれなかったの」と言われましたが。
叫びたかったです。
「金が無かったんじゃい!!!」
しかしながら。
大人になってからの矯正は大変でした。
人よりも歯が大きいというのもあるのですが。
根も深くて、なかなか動かないのです。
祖父が亡くなって火葬に立ち会ったとき。
綺麗なガイコツになって出てきたことを、思い出しました。
骨太な家系。
これまた、遺伝なのであります。
丈夫すぎるほど丈夫な歯を、並べ直すために無理矢理動かすものですから。
4年の月日を要しました。
保定する期間を含めると、さらに4年。
もうすぐ、8年の月日が流れようとしております。
そして。
無理矢理、歯を動かしたことによるデメリットも発生してしまいました。
歯の根が浅くなってしまったのです。
歯槽膿漏や虫歯などで1本でも抜けたら、全て抜けてしまう歯になったそうです。
すごい運命を背負うことになってしまいました。
人生、一筋縄ではいかないものですね。
しかしながら。
少しだけ、野田は晴れやかな気持ちでおります。
子どもの頃にお金があって半ば強制的に矯正するよりも、大人になってから自分の意思で矯正して良かったと思うのです。
さもなくば、矯正による痛みや煩わしさに耐えられなかったかもしれません。
自分の意思で行動することは大切だな、と感じます。
20年後、30年後。
全ての歯が抜けてしまって、後悔するかもしれないのですが。
先のことはわからないので、心配しても仕方がありません。
今、できることをやっていきますよ。
歯磨きを忘れないようにしなければなりませんね。




