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◯◯の秋

 秋の夜長に虫の声が響いております。

 日が沈むのも早くなったものです。

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 意外にも、野田は読書の秋を楽しんでおります。

 自分で自分の変化に驚いているところです。


 いまいち乗り切れず、どうにも集中できず。

 目が滑ることの多い日々でしたが。


 ここのところ、1週間に1冊ぐらいのペースで積ん読を解消できているのです。

 残り、30冊ほどになりました。


 過ごしやすい気候だからでしょうか。

 なぜか、集中力が段違いに高まっております。


 そういえば、昨年の秋は唯一。

 小説を書くこともできた時期でした。


 今まで、意識していなかったのですが。

 実りの秋のおかげだったのかもしれません。

 

 ただ、集中しすぎてしまうのも問題ではあります。

 今日も今日とて、ソファで文庫本を読み耽っていたところ。


 1歳の娘が少しずつ近づいてきていることに、気づいてはいたのですが。

 小さな手に、クレヨンが握りしめられていることにはギリギリまで気づけませんでした。


「あっ」と思ったときには、すでに遅かったのです。

 ぐるぐると、見事な太い線を文庫本に描かれてしまいました。


 彼女の好きなオレンジ色に、ページが塗り潰される勢い。

 それはもう、鮮やかな秋の色でした。


 まだ、彼女は言葉を話せないのですが。

「紙だー! 紙だー!」というような様子で、キラキラと目を輝かせておりましてね。


「紙に描くんだよ」と、何度か伝えていた手前。

 純度の高い瞳の輝きを前に、野田は言葉を発することができませんでしたよ。


 紙は紙でも、その紙は……! と内心では叫んだのですが。

 まだまだ難しそうです。


 フローリングの床をキャンバスにして、点と線を描き散らかしているような娘なのです。

 よく紙という素材を判別できたな、と。


 褒めなければならない段階、と認識しております。

 泣く泣く、文庫本は諦めました。


 ミニマリストの野田。

 手元に残しておく本は、決して多くないのですが。


 珍しく本棚に並べても良い、と思えるくらいの本だったのですけどね。

 他に類を見ないくらいの爽やかな読後感が、素敵な本でした。


 縁がなかったと思って、手放すことにしたのですが。

 未練が残るようなら、改めて購入しようと思います。


 記憶力が壊滅的に悪いので、視界に入らないと忘れてしまう可能性も高いのですが。

 それはそれとして……。


 あまり集中しすぎないようにしなければ、と思った次第です。

 面白ければ面白いほど、夢中になって読んでしまうのが難点ですね。

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