思い出のアルバム
小学校のアルバム、中学校のアルバム、高校のアルバム。
加えて、個人のアルバムも7冊くらい持っていたはずなのですが。
気がついたときには、何ひとつ手元に残っていませんでした。
ミニマリストではあるのですけどね。
写真とか、手紙とか、プリクラとか。
思い出にまつわるものは、意外と捨てることができないタイプです。
どこかしらにはあるのだと思います。
祖父母と住んでいた家にあるのか、実家にあるのか。
何度も引っ越しをしているので、詳細は不明なのですけれども。
どこかしらで人知れず、眠っているアルバム。
一体、どのような野田が写っているのでしょうね。
過去を思い返してみましたが。
あんまり、いい思い出はありませんでした。
もっと、こうしていれば……。
というような、後悔にも似た感情ばかりが残っています。
ただ、もう1度やり直したいかと聞かれましたら。
そのようなことは全くないのですよ。
運動部のやたら厳しい練習とか。
テスト前の勉強をしなきゃというプレッシャーとか。
ピアノ伴奏の練習をしなきゃというプレッシャーとか。
学費を払うためにアルバイトをしなきゃというプレッシャーとか。
なんだかんだで、いろいろなプレッシャーを感じてきた学生時代でした。
昔よりも今の方が、ずっと野田は自由で幸せな生活を送っておりますよ。
あの頃は、毎日の生活に必死でした。
自分のことばかり考えていました。
人間関係は、かなり失敗していましたね。
他人の気持ちに鈍感でした。
他人の気持ちを思いやれるだけの、心の余裕を持ち合わせていなかったのです。
もっと他人のことを考えて生きられたなら良かった、と思います。
でも、本当にやり直したくはないですね。
もしも、やり直してしまいましたら。
「こんなキツい運動部には入らない」とか。
「ピアノなんて弾けても大して意味ないから、習い事をやめよう」とか。
何も頑張らない生活をし始めて、今よりも確実に良くない自分が出来あがっていると思うのですよ。
それによって、心の余裕ができたとしても上手くいかないかなと思います。
集中力とか、忍耐力とか、継続力とか。
ブラックなお仕事を続けるのに必要な能力も、消失してしまう可能性が高いです。
思考停止をして、ただ惰性で職場に行き続ける人生。
それはそれでどうなのか、とは思うのですけれども。
過去は振り返らないのが吉ですね。
何もかもをよく忘れそうになるので、同じ過ちを繰り返さないようにだけ気をつけていきたいです。




