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物事には二面性がある

 本当の自分って何だろうか、と。

 心のどこかで。

 ずっと、考えていたような気がします。


 よくわからないのですが。

 若かりし頃には、自分探しの旅へ出てみたこともありました。


 ひとりで夜行バスに乗って、大都会まで行きましてね。

 数日間、彷徨い歩きましたよ。


 へんてこな旅でした。

 初っ端から、夜行バスで乗り合わせた人と西新宿の朝マックへ行くのです。


 ハッシュドポテトを食べながら、連絡先を交換しましてね。

 しばらく、やり取りをしていました。


 不思議な体験をしたものです。

 夢の話ではないのですよ。


 それでも。

 本当の自分というのは、やはり見つけられませんでした。


 これが小説だったなら。

『自分探しの旅から帰ってきたら、本当の自分が部屋でくつろいでいた〜灯台もと暗し〜』みたいなことも起きるのかもしれませんが。


 現実的には見つからないものです。

 未だに自分が何者なのかを、よくわかっていません。


 臆病だけど、大胆なところがありますし。

 真面目だけど、いい加減なところがありますし。

 基本的には優しいけど、言葉が冷たくなりがちですし。


 人は好きだけど、人が苦手ですし。

 人に興味があるけど、人に興味がないですし。


 ネガティブだけど、ポジティブですし。

 メンタルは強いけど、弱いですし。

 芯があるようでなくて、よくブレますし。


 幼稚なところもあれば、大人びたところもありますし。

 自分で自分が、わかりませんよ。


 ただ、30年間。

 生きてみて思うことは、「何事にも二面性がある」ということです。


 矛盾しているようにも見えますが。

 結局、どちらも本当の自分なのですよ。


 オンとオフ。

 機嫌の良い日と悪い日。

 人生いろいろ。


 誰しも、調子の良いときと悪いときがありますから。

 そういう一面もありますよ、という話だと感じます。


 二面性というのは曲者ですね。

 しばしば、真実が見えづらくなります。


 振り返ってみれば。

「ブサイク」と「かわいい」を、野田は同じくらいの頻度で他人から言われる人生でした。


「左から見た顔と右から見た顔の印象が違うみたいなことかな?」とも思いますし、単なる個人の好みによるものなのかもしれません。


 顔面偏差値の測り方なんてものは存在しませんし。

 本当のところは、よくわからないのですが。

 たぶん、どちらも正しいのだと思います。


 かわいいけど、ブサイクですし。

 ブサイクだけど、かわいいですし。


 物事には二面性があって絶対的に正しいことなんてないのかもしれないな、と。

 最近、よく思うのです。

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