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素直な野田が、疑心暗鬼な野田になった話

 7月にね、珠のようにかわいい女の子を産みました。

 野田の子にしてはかわいすぎるから産院で取り違えたかな? と疑ってみたのですが、そのようなことはございませんでした。


 生まれた直後の写真から、ひとまわり大きくなっていますが、顔は変わっていないのですよ。

 ええ、間違いなく野田の子です。

 この世で1番かわい……親バカですみません。


 妊娠してからというもの、だいぶ気を揉みました。

 知らない間に赤ちゃんの心臓が止まっていたらどうしよう。

 転んでお腹をぶつけたらどうしよう。

 いつもドキドキでした。


「安静にしてくれてさえいれば、無事に出産できます」とお医者さまには言われていたのですが、「何を根拠に!!!」と思っておりました。


 ちなみに今も、落としてケガをさせたらどうしよう。

 扱い方が雑でケガをさせたらどうしよう。

 タオルが顔にかかって窒息させたらどうしよう。

 ああ、どうしよう。と、いつも些細なことでドキドキです。


「そんなに簡単に落とさないですし、大丈夫ですよ」と助産師さんに言われましたが、「野田が大丈夫じゃないんです!!!」と思っております。

 知らんがな。


 子どもに何かあったら生きていけないですね。

 ああ、大変だ、大変だ。


 しかし、いつのまに野田はお医者さまを信じられなくなったのでしょうか。

 不思議でなりません。


 本来の野田は素直な良い子で、お医者さまに「大丈夫」って言われたら「はーい」と応えるような人間だったはずなのですが。

 疑心暗鬼であります。


 ちなみに、もともと旦那は疑心暗鬼かもしれません……。


 生まれてから30分後には爆睡していた娘。

 ミルクを飲むよりも寝る方が好きな子なのです。

 それで、お医者さまに「もっとミルクを飲ませてください」と野田は怒られたのです。


 が、その後。

 こっそり看護師さんが追いかけてきてくださって「うちの先生、ちょっと厳しいんです。今のままで大丈夫ですからね」と言ってくださりました。


 それに対しての、旦那の一言。

()()()看護師さんの言うことでしょ」……全く信じていませんでした。

 ()()()って、失礼な!!!


 そもそもお医者さまや看護師さん、助産師さんの言うことを信じないって、どういうことなのでしょう。

()()()看護師さん」って、こちらは「()()()素人」ですからね。

 何もわかりませんからね。


 何かあったらいけないからと、「良いことは疑い、悪いことは信じる」。

 子どもを守るための本能かもしれませんが、大変な性格になったものです。


 ……素直な野田に戻りたい!!!

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