表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/77

無性に食べたくなるもの

 時々、どうしても食べたくなるものがあるのですよ。

 かなり困っています。

 野田の数少ない悩みの1つかもしれません。


 何とか忘れようとしているところだったのですが。

 エッセイを書くにあたって、迂闊にも鮮明に思い出してしまいました。


 てりやきハンバーガーのセット。

 ポテトLサイズとオレンジジュースを。


 ……無性に食べたいです、今も。


 かれこれ、もう20年。

 同じセットを食べ続けてきたような気がします。


 中毒性があるのでしょうか?

 もしくは、テレビのCMを見過ぎたせいなのでしょうか?


 無性に食べたいです。

 てりやきハンバーガーとポテトの口になってしまいます。

 もう病気かもしれません。


 幼児期はハンバーガーが嫌いだったのですけどね。

 そもそも、お肉が好きではありませんでした。


「ママ、明日から朝ごはんはサラダとヨーグルトでいいから」と言っているような子どもだったのです。

「どこのOLや!」と母に突っ込まれていました。


 それなのに。

 今となっては——。


 妊娠してからはカロリーや塩分を気にして、ハンバーガーやポテトを控えるようにしていたせいなのでしょうか?


 美味しいものを食べているときに限って、いつも「あぁ、てりやきハンバーガーのセットが食べたいな」と思うようになったのです。


 産後入院中は毎日。

 最高に美味しくて、高級な料理が出てくるにも関わらず。

「あぁ、てりやきハンバーガーのセットが食べたいな」と思っていました。


 一昨年のクリスマスに、旦那さまに高級ホテルのビュッフェへ連れていってもらったときも。

「あぁ、てりやきハンバーガーのセットが食べたいな」と思っていました。


 いや、思っていただけではありません。

 口から言葉が飛び出ておりました。


 そして、旦那さまに「君はファーストフードで十分だね」と言われたのです。


 本当にそう!!! としか答えようがありません。


 笑い話になったので、事なきを得ましたが。

 野田は自分が嫌でなりませんでした。


 クリスマスに高級ホテルのビュッフェへ連れていってもらって、口から飛び出た言葉が「あぁ、てりやきハンバーガーセットが食べたいな」。


 なんや、こいつ!!!

 一生、ハンバーガーセット食うとけっ!!!


 自分で自分が理解できません。

 それでも、心の中で思うことは変わらないのです。

「あぁ、てりやきハンバーガーのセットが食べたいな」


 いわゆる、貧乏舌というやつなのでしょうか。

 ハンバーガーのセットって安くはないと思うので、よくわかりませんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ